全国
「墨会館」 丹下健三 ~人が集まる場~
0.はじめに 「世界のTANGE」と呼ばれた丹下健三は、国家的な建築家である。墨会館の建設は、1952年墨敏夫社長が、当時東京大学工学部建築学科の助教授であった丹下健三...
アーツ前橋のアウトリーチプログラム ~地域コミュニティと協創し社会課題を日常にひらく―公立美術館の挑戦~
はじめに コロナ感染症により多くの人が非日常下におかれ、いままでの常識に支配されない時間を過ごすこととなった。そのなかで社会をみつめるということは、他者との違...
北海道百年記念塔の解体に至る経緯と未来予想図
北海道百年記念塔(以後 ”記念塔“)は、1968年に北海道開道百年[1]の一環として建てられたモニュメント塔である。2018年に落下した金属片が発見され、北海道は...
信州上田、塩田平の田園空間を未来へ繋ぐために
はじめに 長野県中央部の上田盆地にある塩田平は、標高450~550メートルの大きな扇状地で、年間平均降水量が約900㎜の全国有数の寡雨地帯である。そのため、新田開発や...
伝説のアパート“トキワ荘”を忠実に再現 「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」の文化的価値について
はじめに マンガは、現代では日本を代表する“文化”“芸術”として多くの人に認識されるようになった。マンガ関連の文化施設は全国で現在60館以...
クリエイティブデザインによる影響力と可能性~THE TOKYO TOILET PROJECT~
1.はじめに 2020年「THE TOKYO TOILET」[1]プロジェクトにより渋谷区の公共トイレが世界的に有名な一流クリエーター達の手で生まれ変わった。 恵比寿公園、はるのお...
「みる×かんがえる×つたえる鑑賞会」―豊田市美術館 ―繋げる作品ガイドボランティア―
1 作品ガイドボランティア6期として 愛知県の豊田市美術館では、筆者が参加している作品ガイドボランティア(以下:作品ガイド) が活動している。2021年11月20日(土)「み...
道南の3縄文遺跡を観光資産として考察する
北海道の縄文文化は古く、帯広市の大正3遺跡からは、14000年前の土器が発見されている。これは中近東やヨーロッパより数千年早く土器製作がおこなわれていたことを...
インクルーシブ公園の可能性 〜都立砧公園「みんなのひろば」におけるユニバーサルデザイン〜
1.はじめに 世界では近年、多様性を認め合い共生する社会づくりが大きなテーマになっている。人種や言語の違いだけでなく、年齢、身体的障害、発達障害、LGBTなど多様性...
「フィルム映画」は消えてしまうのか。映画の灯を守り続ける国立映画アーカイブの活動
【はじめに】 “複製の芸術”と呼ばれたフィルム映画。昨今、「シネコン」のような複合映画館においては、殆どがデジタル上映となっている。フィルム映写で鑑賞できるのは...