愛知

後藤 宣正

熱田の杜と歴史的資源を活かして未来へと繋ぐ

地元の人達からは「あつたさん」と呼ばれ、皆さんに慕われる熱田神宮。最近は、コロナ禍の関係で年間の参拝客は減っているが、コロナ禍以前は700万人超えというデーターが...

畑川 貴子

「蒲郡クラシックホテル」歴史ある建築の継承について

1 はじめに 戦前、1930年代の日本は国際観光政策によって外国人観光客を誘致しようと、各地に国際観光ホテルを建設した。当時の日本の技術と資材を結晶させた建築は、所...

藤田 朋寛

塩の道「中馬街道」と「中馬のおひなさん」~過疎観光都市足助の矜持~

はじめに 愛知県では自動車産業を中心とする製造業が1960年前後より地域の経済をリードしてきた。またその影響を強く受け自動車中心の街作りが行われてきた。これを受け...

阿部 佳代

「子ども造形パラダイス」―記憶財産に込められた可能性

はじめに 「子ども造形パラダイス(以下「造パラ」と表記)」は、愛知県豊橋市で開催される、造形作品の野外展示の名称である。多くの豊橋出身者は、小中学生の時に作品...

青野 賢次

豊橋市まちなか図書館の優れたデザインと、設備計画策定のプロセスに関する考察

1.はじめに 豊橋市まちなか図書館は愛知県豊橋市の駅前の、複合施設内にある図書館である。この図書館は地域の多目的施設として活用できるよう、地域住民の意見やニー...

亀山 直人

ひとを育て、まちを育てる「杜の宮市」— 次世代の文化とコミュニティを担う381artist —

はじめに 愛知県一宮市は、かつて「繊維のまち」として全国的に有名であった(1)。しかし時代とともに主力産業である繊維産業は縮小し[資1]、一宮市の中心市街地は活気が...

中窪 浩美

次世代につなぐ持続可能な地域づくりに向けて ~「ノリタケの森」を中心に~

1.はじめに 今回取り上げる地域(則武新町3丁目(別添地図))は、名古屋市西区南西部に位置し、世界最大級の高級陶磁器メーカー株式会社ノリタケカンパニーリミテド...

山本 沙愛

時間の流れが価値へと変わる「牛川の渡し船」-小さな船が担う未来への役割-

はじめに 日本では古くから人々は馬や船を移動手段としてきた。しかし長い時を経て、現代では自動車や電車が人々の足となった。川には橋が架けられ、時代にそぐわない渡...

小島 緩実

蒲郡市で栄えた三河木綿―消えゆく伝統を継承するために

はじめに 愛知県蒲郡市には、「三河木綿」と呼ばれる、美しい縞模様の木綿が存在する。しかし、その存在はあまり知られておらず、蒲郡市に在住している人であっても「名...

水野 誠

陶都文芸復興への架け橋となるか-瀬戸ノベルティ文化保存研究会の活動-

はじめに 「せともの」の語源といわれる愛知県瀬戸市には、ノベルティ(資料1)の興隆期があった。「1960年代には瀬戸のノベルティ・メーカーは300社を越え、全国ノベル...