群馬

藤原 恵

デザインされた峠克服104年の歴史と伝承-旧信越本線 碓氷峠

はじめに 1997年9月末日、群馬・長野県境にあるJR東日本信越本線横川~軽井沢間(以後、横軽間と する)は北陸新幹線(当時は長野行き新幹線)開業に伴い廃線となった...

伊藤 真妃

「桐生祇園祭」における「四丁目鉾」について

1 はじめに 本稿では、群馬県桐生市の「桐生祇園祭」にて巡行する「四丁目鉾」が、現代の環境下においてどのような経緯で再び巡行することになったのか。また、現代にど...

高橋 敏広

川場村の自然と農が紡ぐ“ふるさと景観”と、その村づくり

1.はじめに 関東平野の北部に位置する群馬県は、総面積の64%が森林地帯で、県境に2千m級の山脈が連なる。その山脈を背後に抱く「山の辺」には、「小さな自治体(村)...

大塚 広子

おっきりこみ ー群馬の郷土料理ー

はじめに 嫁いで住み着いた埼玉県加須市は、古くからうどんの街として有名である。利根川沿いに位置し農業の盛んなこの地域は、小麦の栽培が盛んで、それに伴いうどんが...

山本 左紀子

湯宿温泉集落という「組」のある共同体に紡がれてきた人々の生活のデザイン、そしてこれから

はじめに 湯宿温泉集落には「組」(以下「」なし)という組織がある。この集落で生まれ育った私の夫(インタビューの項 4)は「組内は家族同然の付き合いで、風呂も共...

大崎 麻里子

アーツ前橋のアウトリーチプログラム ~地域コミュニティと協創し社会課題を日常にひらく―公立美術館の挑戦~

はじめに コロナ感染症により多くの人が非日常下におかれ、いままでの常識に支配されない時間を過ごすこととなった。そのなかで社会をみつめるということは、他者との違...

権田 俊枝

伊勢崎銘仙の彩りを日常に取り戻す ―100年前の“文化を織りなおす”Ayの挑戦―

はじめに 群馬県の南東部に位置する伊勢崎市は、かつては養蚕地帯として織物産業を基幹に発展し、特に明治から昭和初期にかけて「銘仙」と呼ばれる平織物の一大生産地と...

川村 浩

市民の創造力を生かす・まちづくりの空間 文化交流施設 群馬県「太田市美術館・図書館」のデザインについて

図書館は、市民にとって日頃から自由に利用できる空間であり、中心市街地へ立地すれ ば、コミュニティーの「シンボル的な役割」〔註〕が期待できる。また、美術館やカフ...

木村 美奈子

榛名神社― 大地との融合―神秘の空間

1. はじめに 本稿では、群馬県高崎市にある榛名神社が大地と見事な融合により建設されていることに観点をおき、その融合性を検証・考察し報告する。大地との融合によ...

小林 律子

「上野三碑」 未来への情報遺産

1、はじめに 上野三碑は1300年程前、群馬県(古代・上野国)高崎市南西部に半径約1.5kmの範囲に近接して建立された日本最古の石碑群である。現存する古代日本...