東京

中村 克也

市区町村立美術館のあり方を板橋区立美術館を通じて考える

1、はじめに 1970年代から90年代にかけて多くの公立美術館が作られた。近年設備更新時期を迎えるが、その必要資金を議会等で確保する際に改めて地域における公立美術館...

宮内 裕文

装身具変遷を記憶に留める『アクセサリーミュージアム』の存在

はじめに 「装身具」は人が身を飾り装うための道具で、首飾り・腕飾り・耳飾り・髪飾りがある。日本の「装身具」は縄文時代に始まり、魔除け・護身といった呪術的な意味...

福田 佳子

下町の遊園地「あらかわ遊園」 地域の人々とのコミュニケーションをつなぐデザインの思考

1.はじめに 東京都荒川区は下町情緒の残る街である。東京に唯一残る路面電車の都電荒川線は区内の中央部を東西に走り、地域の人々の足としての利用はもちろんのこと、...

金子 聡

「同潤会江戸川アパートメント」における建築と住民の融合

はじめに 1923年(大正12年)に発生した関東大震災による住宅被害の復興を目的として「財団法人同潤会」が設立された。その事業の中で、東京と横浜に16ヶ所の都市型ア...

齋藤 保則

羽田空港、保税アートオークション-日本のアート市場の活性化について-

0、はじめに 2020年コロナ禍により人々の移動が制限され世界的な規模の航空規制が行われた。国内や海外での空港利用者は減少し、航空事業は減収と減益に見舞われる。その...

佐藤 恒希

靖國神社にある大村益次郎銅像の存在意義

はじめに 「なぜ世界的に有名な靖國神社に堂々とたる存在感で大村益次郎銅像があるのか?」その銅像は大鳥居、石製の石鳥居、青銅製の第二鳥居に囲まれた参道中央の広場...

野村 知史

荻外荘復原・整備プロジェクト

1.はじめに 杉並区荻窪は閑静な住宅街であり、かつて多くの文化人が居を構え、現在その跡地は『大田黒公園』『角川庭園・幻戯山房』などとなって近隣住民の憩いの場とし...

武田 崇廣

銭湯は昭和の概念の聖域であり、昭和コミュニティの史跡である

1.現在の銭湯の状況と歴史的背景 2.有馬湯では昭和の営みが続いている 3.銭湯の営業を持続させる工夫 4.地域コミュニティとは、多種多様な施設の環である 5.町内に銭...

辻野 美香

「生活と供にあった占い本」と、「求められる占い行為に機能する今日の占い師」

はじめに、占いが広く流通し続ける状況には何らかの社会的な機能が存在すると考えるのが一般的である。しかし、占いの理論には科学的根拠が乏しいという見解とされること...

田中 健三

「将門塚」、第6次改修に見る伝統と創造

1:はじめに 「将門塚」は平安時代中期の「天慶の乱」で敗れた平将門の首を祀った塚である。1971年には東京都の旧跡にも指定されている。平将門は神田明神の御祭神・三...