全国
〈文楽〉の文化資産評価と、その伝統保存の公益性
はじめに 飛鳥・奈良時代に傀儡を操る芸能が散楽とともに大陸から我が国に伝わるが、日本固有の信仰とその呪術に〈形代〉を用いる習俗はすでに発生していた(資料1)と...
金丸座・令和の大改修 ~芸術と歴史が織りなす、讃岐の古き艶やかな舞台~
金丸座は、昔から大切にされてきた建物で、重要文化財に指定されている。しかし、近年の南海トラフ地震のような大きな地震が起きたときに、人々の命を守るためには補強が...
横浜港から世界中に輸出された横浜スカーフ
1.基本データと歴史的背景 基本データ 横浜スカーフは横浜の伝統工芸品である。横浜開港により世界中に輸出されてきた。横浜の地場産業として栄え、最盛期の1976年には...
伝統と現代が交差する日本の”美”京都「櫛まつり」
移り変わりの激しい現代社会で、伝統行事を継続させることは決して簡単なことではない。日本の”美”でもある、伝統と現代の結髪技術を実際に拝見できる、京都...
守口大根―伝統の復活と継承
はじめに 守口市の名産品に「守口大根」という伝統野菜が存在する。しかし私は守口市に30年以上住んでいるが、そんなものは見たことがない。守口大根の存在を知ったのも...
子供たちに音楽のミルクを!24万都市に根付いたクラシック文化 ―山形から世界へ届ける 食と温泉の国のオーケストラ 山形交響楽団―
はじめに 高度成長期の1970年代でも大都市に比べ地方は交通網も情報も文化も大きく遅れていた。そんな時代に東北で初めてプロオーケストラが山形に誕生した意味は大き...
対話が醸すひとしずく――自園自醸ワイン紫波の挑戦――
岩手県のほぼ中央部に位置する紫波町(1)に、ワイナリー「自園自醸ワイン紫波(2)」がある。 「自園自醸」とは、町内のぶどうだけを町内で醸造する生産プロセスを示す...
川越の銘茶「河越茶」の復興活動について
1.はじめに 埼玉県の観光地として蔵造りの景観が人気の「小江戸川越」。 川越を代表する食べ物といえば、まず「さつまいも」と言いたいところだが、近年「河越抹茶...
日常空間に溶け込む小倉城天守閣の景観と空間デザイン
はじめに 1837年に焼失した小倉城天守閣は1959年、市民の熱望によって再建された。北九州市の街中にあり、日常空間に溶け込む小倉城天守閣の景観と空間デザインについて...
新しい街 <品川・港南> での文化醸成 ~『シナハロ』の発展と持続可能性~
1. はじめに 『シナハロ』とは、『品川ハロウィン』の略で、JR山手線品川駅・高輪ゲートウェイ駅東側の東京都港区港南地区を中心に、芝浦・海岸地区と連携しながら開催さ...