全国

石谷 和彦

「Kobe INK物語」-ボトルインクでの地域連携と芸術性の評価-

はじめに 人間は外部刺激である色によって、感情が左右されることが多くある。例えば青色では食欲が失せたり、犯罪抑止ができたり、あるいは赤色では興奮状態にさせたり...

鈴木 佑依子

川上獅子舞「戯れ猿の段」とコミュニティにおけるその機能

1 はじめに 人口約750人(*1)の、岐阜県中津川市川上(かわうえ)地区(以下、川上という)。歴史的には川上村と呼ばれ、東濃檜の産地として栄えた地域だったが、小学校の...

小崎 いずみ

北五百川の棚田と里山の景観 ー 農業と人をつなぐ

新潟県三条市に農林水産省が認定する「日本の棚田百選」のひとつ「北五百川の棚田」がある。棚田は、東の谷と西の谷に分かれているが、ここでは、西の谷の棚田を「北五百...

都築 勝也

吾妻山 ー古代から愛されている景観についてー

1.はじめに さねさし 相武の小野に 燃ゆる火の 火中に立ちて 問ひし君はも 『古事記』中巻に収録され、弟橘媛命(おとたちばばひめのみこと)が、夫である日本武尊(や...

鴫原 宏一

西坂本一乗寺の信仰

【西坂本一乗寺】 京都府京都市左京区北白川の京都芸術大学から約5分北へ歩くと一乗寺地区がある。古くは天台宗延暦寺の登り口として西に在ることから西の坂の下、西坂本...

川越 敦子

彦根城周辺の登録有形文化財を守るかたち

Ⅰはじめに 2020年からのコロナ禍の影響で彦根城周辺の観光事業も低迷している。このような状況の中で、彦根城周辺に点在する登録有形文化財の保護も厳しいものになってい...

雨海 万美

現代に伝わる「勝五郎再生話」についての文化資産評価報告

1. はじめに 江戸時代後期、文化文政期(1804~30)の武蔵国[註1]において実在した少年・小谷田勝五郎[2]の語る<生まれる前の記憶>は注目を集め、「勝五郎再生...

谷山 令及

珍しい浜を手作りで観光スポットにした「鳴り石の浜プロジェクト」

1、はじめに 鳥取県中部の琴浦町赤崎では、誰にも知られていなかった海岸の魅力に気づき、様々な工夫によって観光スポットに育て上げた「鳴り石の浜プロジェクト」が...

鈴木 敬雄

建築家 伊東忠太の異形の塔、可睡齋護国塔-不戦・慰霊のメッセージを未来へ繋ぐ

はじめに 私の生家から東へ約1KMに可睡齋護国塔(静岡県袋井市)がある。昭和40年代までは、玄関前の県道から田畑越しの小高い山の木々の緑を突き抜けて白いドームと...

武藤 由紀子

荒ぶる川を大きな河へ 徳川家康から受け継いだ荒川沿岸の人々の生活 

はじめに 荒川は、秩父の山からさいたま市などの県中央部を経て、東京湾に流れ込んでいる。埼玉県民にとっては利根川と並び県を代表する川で、中流から下流になると、ゆ...