全国
「まつぶし緑の丘公園」にみる、建設発生土を有効再利用した公園デザイン
=はじめに= 「建設発生土」とは、建設工事や土木工事などにともなって発生排出される土砂のことで、一般的には建設残土ともよばれているものです。 持続可能な開発目標...
氏子たちによって伝承される「宮踊り」 ―人と場所をつなげる文化の価値―
はじめに 三重県津市香良洲町でおこなわれている「宮踊り」は、氏神に前年の収穫を感謝し、今年の豊漁豊作を祈願する奉納踊りで、約350年前から途絶えることなく伝承し続...
明珍火箸風鈴 〜日本の伝統技術と音感覚の融合 その未来〜
はじめに 自然の風を生かし音を愛でる工芸品の風鈴のひとつ「明珍火箸の風鈴」は兵庫県姫路市の金属工芸品である。甲冑鍛冶の伝統技術を受け継ぐ鍛冶職人により全て手作...
受け継がれる茶室「宝庵」―活用と保存の実践―
はじめに 北鎌倉の禅寺、浄智寺[1]。その谷戸の奥に建つ茶室「宝庵(ほうあん)」は建築から90年近くが経過した現在も大切に維持管理され、レンタル茶室として稽古事や...
いにしえを伝え続ける奈良の固形墨の継続と可能性
はじめに 610年に日本に伝えられ、朝廷の置かれた明日香で始まった墨造りは、遷都(1)とともに奈良に伝わり、都が京都(2)に移ってからも奈良に留まっている。本稿では...
初黄・日ノ出町地区のアートによるまちの再生からみる~にぎわいのデザイン~
はじめに 横浜市中区初黄・日ノ出町地区(通称黄金町、以下黄金町)は、かつては違法売買春の街であった。この地域が短い期間で「違法売買春の街」から「アートのまち」...
Ayalis in Motionの作品を通して考える日本におけるコンテンポラリー・ダンスの展望
1.はじめに 20世紀前半にアメリカのイザドラ・ダンカン(1877~1927)やマーサ・グレアム(1894~1991)らによって、クラシック・バレエとはまったく異なる体系の「モ...
アブダビの街に見られるイスラム幾何学文様
アラブ首長国連邦(以下UAE)の首都アブダビの街ではさまざまな構造物がイスラム幾何学文様で装飾されているのを目にする。その範囲は特に宗教的な施設に限らず、普段の生...
伊那の伝統「昆虫食」が秘める、現代に必要な可能性
長野県南部の伊那谷(いなだに)と呼ばれる、天竜川に沿って南北に伸びる盆地一帯では、昆虫食が今も根付いている。その中から「イナゴ(コバネイナゴ)」「蜂の子(クロ...
「桐生祇園祭」における「四丁目鉾」について
1 はじめに 本稿では、群馬県桐生市の「桐生祇園祭」にて巡行する「四丁目鉾」が、現代の環境下においてどのような経緯で再び巡行することになったのか。また、現代にど...