全国

吉田 淳子

日本一の古書店街神保町の景観 ―過去からの連続性は景観に調和の美を宿す―

はじめに 東京都千代田区にある神保町は、日本一の古書店街として知られている。靖国通りに面して同業種が軒を連ねる景観は、ビルの狭間に残る洋風の看板建築や大正・...

柳 久美子

日本で最初の柏駅東口ペディストリアンデッキ〜50年の賑わいの文化を考察

はじめに 千葉県柏市の柏駅(1)東口には、1973年に日本で初めてつくられたペディストリアンデッキが広がる。〔資料1〕ペディストリアンデッキとは、高架で設置された歩行...

荒木 美奈子

和泉市軟質ガラスの光の行先

1、はじめに 人類が初めて創り出した素材であるガラスの歴史は、世界最古の文明、メソポタミア文明にまで遡る。貴重なラピスラズリやトルコ石の代替品としての利用に歴...

柴田 哲也

福岡県立美術館の移転 文化芸術を軸にしたまちづくりへの期待

1. はじめに 2020年1月、福岡県は、老朽化した福岡県立美術館(須崎公園敷地内に所在)(図1)を、福岡市のほぼ中心に位置する大濠公園南側の福岡武道館および日本庭園の...

小嶺 浩明

迎賓館赤坂離宮にみる和と洋の文化・芸術的調和への評価

迎賓館赤坂離宮(旧東宮御所)は、1909年(明治42年)に建てられた、日本で唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築である。内部は部屋ごとにフランス十八世紀末様式、...

江口 亮子

市民と育む「舞岡・やとひと未来」の空間デザイン 未来への展望

1,はじめに 「舞岡・やとひと未来(以下 やとひと未来)」(1)は神奈川県横浜市戸塚区の南東部にある舞岡公園の中心部、田園体験区域(資料1) (2)を横浜市指定管理者と...

山下 由里子

記憶の復刻をもとめて 〜ガス燈が灯る「本物」の街 馬車道〜

はじめに 横浜市中区、JR関内駅近くから北東にのびる馬車道通りに「馬車道商店街」がある[資1]。150年余り前に誕生し、近代建築に囲まれた歩道には、イギリス製のガス...

福井 香織

小田原「江之浦測候所」-景観と一体となった美術空間-

はじめに 2017年に神奈川県・小田原市に開設された「江之浦測候所」は、現代美術家の杉本博司氏によって構想・設計された、杉本氏設立の小田原文化財団の活動拠点と位置...

今村 結香

観察からはじまるデザインとまちをつくる共感―「明倫学区に残したい建物」を事例として―

はじめに まちへの共感はどのように形成され、共感から新たな価値を付与された建物は、まちとどのようにかかわっているのだろうか。京都市中京区に位置する明倫学区は、...

深沢 有佳

山梨県立図書館から考える今後の図書空間のあり方について

1.はじめに 今回は、山梨県甲府市にある山梨県立図書館について取り上げ、県立図書館という空間のあり方について考える。基本的運営方針にも記されている通り「山梨県民...