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江戸時代の土木遺産:「見沼代用水」と「見沼通船堀」 (みぬま だいようすい)と(みぬま つうせんぼり)
見沼たんぼ(資料1、2、3、4)は関東平野中央(図1)の大宮台地の谷戸にある。台地との境の西縁(にしべり)と東縁(ひがしべり)を流れる見沼代用水と、斜面林や神社林とから...
「坂のまち、尾道」〜美しい街並みと景観〜
1.はじめに 尾道は、広島県に位置する美しい港町であり、その風景や文化的な価値から、日本遺産に認定されることとなった魅力的な地域である[資料1]。本稿では尾道市の...
石碑が語る飢饉への二人の対応とそこから分かる継承される歴史の魅力
1【はじめに】 江戸時代の南部藩管内では冷害による凶作のために飢饉が多発した。この時代を生きた二人はどのように対応したのかを調査を行う。一人は僧侶の鞭牛(1710-8...
芸術祭で地域イノベーション~亀山トリエンナーレの可能性~
はじめに 日本はもとより世界中で行われている芸術祭(1)は現代アートを主な内容とする展示会である。海外では旬のアーティストを紹介することを目的として開催されてき...
川に景観と人をよび戻す多自然川づくり方式で、「いたち川」はどう変わったかー横浜市栄区「いたち川」
(1)はじめに 本稿では神奈川県横浜市栄区に流れる「いたち川」を取り上げる。このいたち川は、1960年頃には緑がひろがり田んぼも多くあったが、1970年頃から都市化が...
―後世に残す登呂遺跡の意義と課題―
1. 基本データと歴史的背景 1-1. はじめに 古代の遺跡が出土したのち、発掘調査後、公園施設として活用される場合は多々あるが、実際に遺跡を知ってもらう役割を果たせ...
島根県西部石見地方における、石州赤瓦の大型風土サイン
一 陶器を屋根に乗せるまち 島根県西部、石見地方では、石州赤瓦による混ぜ葺きの家並みが特徴である。 石州瓦は、日本三大瓦の一つで、陶器瓦業界では全国シェア第2...
『湘南ひらつか七夕まつり』~伝統を継承する「市民飾り」の制作と発展の可能性~
はじめに 神奈川県平塚市の「湘南ひらつか七夕まつり」は、日本七夕三大まつりに数えられる。 湘南ひらつか七夕まつりになくてはならない、『市民飾り』を実際に制作し...
沖縄「喜如嘉の芭蕉布」継承のかたちー「本物」という概念をデザインするー
はじめに 沖縄の伝統染織「喜如嘉の芭蕉布」(以下「喜芭布」と略す)では、伝統工芸の価値の問い直しがうまくいっているのではないか。柳宗悦著『芭蕉布物語』(註1)...
王子狐の行列における文化的価値と今後について
王子狐の行列における文化的価値と今後について 1)基本データと歴史的背景 名称 王子狐の行列 開催場所 東京都北区王子二丁目三十番十四号 装束稲荷神社 東京...