全国

木下 陽子

「CUPNOODLES MUSEUM 大阪池田」-チキンラーメン完成から世界そして宇宙へ―

はじめに 日清食品ホールディングスの創業者である、安藤百福(1910年~2007年)は池田市の自宅の裏庭に建てた小屋にて、試作を繰り返し世界で初めてのインスタントラー...

緒方 修二

一茶双樹記念館 ~地域ゆかりの文化遺産を保存し活かしながら未来へ繋ぐ~

はじめに 多く文化遺産には保存性が求められ、ともすると触れられないモノの様に扱われる事も少なくないが、とりわけ地域の活性化を目的の一つとする様な文化遺産には、...

小向 公子

復活した「蕨双子織」―地場産業の挑戦―

はじめに 埼玉県蕨市には一旦消滅したが復活を遂げた「双子織(ふたこおり)」という織物がある。現在ではふるさと納税の返礼品としても扱われ、少しずつ認知度が高まり...

中村 克也

市区町村立美術館のあり方を板橋区立美術館を通じて考える

1、はじめに 1970年代から90年代にかけて多くの公立美術館が作られた。近年設備更新時期を迎えるが、その必要資金を議会等で確保する際に改めて地域における公立美術館...

小高 和代

文化芸術の新発信地における建物の「らしさ」表現の重要性について -宝塚市立文化芸術センター-

はじめに 兵庫県宝塚市は兵庫県南東部に位置し、北側には長尾山山系、西側には六甲山系の山並みに囲まれている。その山並みの中央である市の中心地を武庫川が流れ宝塚独...

山口 幸代

ゴンド・アート ~語る民族が見いだした新たな伝承の形~

はじめに インドには700以上の指定部族が存在し(1)、その多くに伝承される民族特有の工芸、美術がある。しかし、近年ではインドの西洋化による価値観の変化、近代化によ...

緒方 清悟

「くどやま芸術祭」開催で広がる、まちなか再生の可能性と持続可能な賑わいづくりについて

【はじめに】 2000年に「大地の芸術祭 [1]」が開催されたことで、芸術祭による地域の活性化が注目されている。過疎・高齢化が進む地方で現代アートを見せるイベントは...

米屋 勇二

消えゆく伝統的工芸品 ー長崎べっ甲の今ー

1.初めに 長崎べっ甲は長崎県の伝統的工芸品(註1)、経済産業大臣の指定を受けた日本の伝統的工芸品(註2)である。べっ甲とは、海亀の一種で「タイマイ」と呼ばれる亀の...

宮内 裕文

装身具変遷を記憶に留める『アクセサリーミュージアム』の存在

はじめに 「装身具」は人が身を飾り装うための道具で、首飾り・腕飾り・耳飾り・髪飾りがある。日本の「装身具」は縄文時代に始まり、魔除け・護身といった呪術的な意味...

大村 真理子

カンボジアのハーブの恵みを通じた「誰一人取り残さない」デザインが開く可能性

はじめに 本稿では、カンボジアのハーブティーブランド「Demeter(デメテル)」の企業活動において、特に農村部に住む女性たちとの協働における生産プロセスに着目しなが...