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文化資産としての「別府竹細工」
1.はじめに 源泉総数・総湧出量ともに日本一を誇る別府温泉[註1]の歴史は古く、貝原益軒の『豊国紀行』(1694)[註2]には「およそこの地の温泉はよそに増さりて清...
地球の遺産を活かすー茨城県笠間市・筑波山地域ジオパークの暮らしー
はじめに 温帯の中では例外的に多い年間雨量や、四季のある気候条件をもつ日本列島は、縄文時代以前より豊かな森を資源とした暮らしを営んできた、世界的に稀な国であ...
国立科学博物館にみる社会的課題に対する取り組みについて ーコロナ過における「非接触」への対策ー
1.背景と目的 近年、映像技術とインターネット上の仮想空間との連携技術が発達した事により、芸術作品のデジタルアーカイブ化に対する取り組みが増え始めてきた。そ...
「福井県立恐竜博物館」のデザインは、子供たちにどのように伝える工夫がなされているか
はじめに 福井県立恐竜博物館は、恐竜を中心とした国内最大級の、地質・古生物学の展示研究施設として、2000年7月14日に開館し、今年で20周年を迎えた。恐竜博物館は...
神は細部に宿る。ファインアートフォトグラファー藪崎次郎のこだわり
【はじめに】 「World Photographic Cup WPC」(※1)2020年、2021年の日本代表でもある藪崎次郎氏。自然から切り撮ったその作品は、精緻にして色鮮やか、ミクロで観ても...
「倉敷ガラス」の継続と可能性
はじめに 初夏に倉敷ガラスのコップ[写真1]で麦茶を飲むと、筆者は「夏が来た」と実感する。この手仕事で作られたコップは職人の姿や背景までも想像させる。では、なぜそ...
ヴィクトル・オルタ のアール・ヌーヴォー建築 ータッセル邸を例にー
1 はじめに ベルギーの首都ブリュッセルのタッセル邸(1893年)(資①)は初のアール・ヌーヴォー 建築とされる〔1〕が、それはなぜか。なぜアール・ヌーヴォー建築はブ...
台湾原住民アミ族花蓮ナタオラン部落の豊年祭について
はじめに 台湾には大陸渡来の漢民族の他に、古来より台湾に住んでいた原住民族が存在している。現在16種族、約54万人が生活している。今回調査したのは、台湾花蓮県吉...
文化資産報告書ー宝塚歌劇団ー人が伝説になる場所ー
はじめに 宝塚大劇場で始まった歌劇団は、100年以上の歴史がある。その歌劇団で、どのように伝説になるような役者を生み出すのかを考察する。 1、基本データ 宝塚...
「川越いも」と「武蔵野の落ち葉堆肥農法」 地域と地域食材を守り・支える活動について
1.はじめに 「川越」といえば「さつまいも」というイメージであるが、川越に住みながらも、「川越いも」に出会うことは稀である。「川越いも」は、江戸の急激な人口増...