全国

對尾 裕子

紫川流域と遠賀川流域(中間地区)「かわまちづくり」の取り組みー日常をデザインするということ

はじめに 1.基本データと歴史的背景 北九州市は、高度経済成長期1950年代頃から 1960年代、北九州市工業地帯として発展した人口94万人の都市である。全盛期には八幡製鉄...

高梨 裕理

「雨引の里と彫刻」ー 景観の中の作品がもたらす作家と行政と住民の繋がり

1) はじめに 茨城県桜川市、旧大和村の地域は雨引の里[1]と呼ばれている。筑波山系の山々[2]から眺める景観は自然が豊かである(資料1)。月に一度、この地に訪れる理...

水町 亮介

「小江戸」川越市の時間・空間のデザインに学ぶ新旧融合の教訓

はじめに テーマは、社会人として感じる、人や物事に関する新旧融合の難しさに端を発する。特に今日、組織に根付かない若者が増えている。彼らは収入よりも自分の時間を...

渡邊 理子

等々力渓谷公園 -融合空間は語る-

はじめに 約10万年の歳月をかけて多摩川が武蔵野台地を削り形成された国分寺崖線の周辺に位置する東京都世田谷区等々力地区は、都道環状8号線[図1]などの幹線道路が...

藤内 和博

鷲宮催馬楽神楽にみる持続可能な郷土芸能伝承のあり方

埼玉県久喜市に鷲宮神社という古い神社がある。この神社には神社の祭礼に合わせて、鷲宮催馬楽神楽が奉納される伝統芸能が、今日も続けられている。平安時代の歌謡の一種...

杉本 尚行

文化としての「横浜の歌」について〜横浜市中区を中心として

1.事例の評価〜なぜ横浜の歌なのか 横浜に関する楽曲の音源収集を約40年行なっている。現在、レコード、CD、ビデオ、レーザーディスク、いずれかの媒体で保有している...

平松 宏正

国史跡として蘇った中世山城 飯盛城跡のこれから ―まちのトポスになるためのヒントを探るー

1. はじめに 大阪の東に位置する大阪府四條畷市と大東市にまたがる飯盛山に現存する「飯盛城跡」が、2021年10月11日、両市にとって初の国史跡に指定された。 本稿では、...

山内 絢加

アール・ブリュットを街が飲み込んだ「NAKANO街中まるごと美術館!」

1.アール・ブリュットとは このイベントで扱っているアール・ブリュットとは「生(き)の芸術」というフランス語で、正規の芸術教育を受けていない人による多種多様な表...

中村 秀一郎

正福寺地蔵堂・市民に寄り添う都内唯一の国宝寺院建造物

はじめに 東京都には、「迎賓館赤坂離宮」(1909年)と本報告書で取り上げた「正福寺地蔵堂」(1407年)の2つの国宝建造物がある。[写真1] 都内唯一の国宝寺院建造物で...

森田 ひとみ

「児童詩誌『サイロ』の価値について」 −子どもの純真な心を育み蓄えるデザイン−

はじめに 北海道の十勝地方には『サイロ』という子どもの文芸誌がある〔資料1〕。地域の小中学生が投稿した詩を選考し、月刊誌としてまとめたもので2022(令和4)年の1月...