関東
成田市営霊園「いずみ聖地公園」ーー心を癒す空間デザインと継承についての考察
一般的に「墓地」は、住宅地近辺においては心理的に忌避される嫌悪施設である[1]。しかし成田市営霊園「いずみ聖地公園」は、その景観を市民から評価され「なりた景観資...
心を掴まれる魅力-水元公園の「美しさ」とは何か
はじめに 筆者は10年前初めて、自宅(埼玉県吉川市)から車で30分の距離にある東京の東部葛飾区にある水元公園(1)(資料1、2)を訪れた。それ以来、週に1~2度1時間ほど散...
住宅街にたたずむ茶室「慈緑庵」―多胡夫妻から継承した内露地のランドスケープデザイン―
はじめに 神奈川県大和市の茶室「慈緑庵」(じろくあん)は市中の山居(1)であり、露地(2)は住宅街に囲まれた環境でありながらも世俗の関係性を断っている。千利休(1522~...
「絶対城」の放つ神聖さの源ー空間に込められた意味を次世代につなぐー
東京都中野区立哲学堂公園には、独特な雰囲気の古建築群がある。中でも絶対城はひときわ神聖な魅力を放つ。その源はどこにあるのだろうか。本稿では、空間造形の視点から...
「古着屋の街」高円寺における価値の再生と循環のデザインについての考察
はじめに 東京都を東西に横断するJR中央線沿線は、アニメや文学、音楽、演劇など独特の文化が発達し中央線サブカルチャーと呼ばれている。また古本店、アンティーク店、...
「八王子から横浜の絹の道」―歴史と地域開発
1.はじめに 八王子から横浜へ続く街道は「絹の道」と呼ばれ、古くから絹商人の往来が多く、その街道沿いも栄えていた。しかし現在においては所々の史跡は散見されるも、...
宇津救命丸の歴史と宇津家の願い ~栃木県高根沢町~
1.はじめに 宇津(うつ)家は、400年以上前に現在の宇都宮市郊外の高根沢町で帰農した初代宇津権右衛門が「地域の人々が健康で安心に暮らせる」ことを願い、「金匱[註...
まちの実験広場「HELLO GARDEN」
1、はじめに 千葉市の西千葉エリアに「HELLO GARDEN」はある。すべて屋外で、屋根も壁もなく、半分は椅子やテーブルなどが置かれたフリースペースで、残りは農園だ。普...
埼玉県飯能市における「西川材」存続へのソーシャルデザイン
はじめに 埼玉県飯能市は市域の約75%を森林が占めており、長い林業の歴史がある。豊かな森林と人との共生によって、人々の暮らしや文化・歴史・産業が育まれてきた。飯...
中目黒桜まつりが生み出す自律分散型ネットワーク――桜と地域文化が織りなす寛容なまちの形成――
はじめに 東京都目黒区の中目黒は、古くからの住宅街と自然環境を保ちながらも、創造的な文化の発信地として独自の進化を遂げてきた。このまちの象徴的なイベントである...