関東

佐藤 正行

川に景観と人をよび戻す多自然川づくり方式で、「いたち川」はどう変わったかー横浜市栄区「いたち川」

(1)はじめに 本稿では神奈川県横浜市栄区に流れる「いたち川」を取り上げる。このいたち川は、1960年頃には緑がひろがり田んぼも多くあったが、1970年頃から都市化が...

榎本 恭子

『湘南ひらつか七夕まつり』~伝統を継承する「市民飾り」の制作と発展の可能性~

はじめに 神奈川県平塚市の「湘南ひらつか七夕まつり」は、日本七夕三大まつりに数えられる。 湘南ひらつか七夕まつりになくてはならない、『市民飾り』を実際に制作し...

奥抜 明美

王子狐の行列における文化的価値と今後について

王子狐の行列における文化的価値と今後について 1)基本データと歴史的背景 名称 王子狐の行列 開催場所 東京都北区王子二丁目三十番十四号 装束稲荷神社 東京...

勝城 啓之

江戸城内郭 ―人びとを触発し、みちびく日本最大の城郭―

はじめに 江戸時代の城とは、藩の領主が居住し、政をおこなう場所であった。領民は、容易に入ることが許されず、天守や櫓をながめ畏敬の念を抱いて暮らしていた。将軍の...

難波 広介

筑波山地方の伝統芸能「ガマの油売り口上」の歴史と伝承

1. はじめに ガマの油売り口上は、茨城県筑波山地方の名物として知られる伝統芸能であり、現在、茨城県つくば市の地域文化財に認定されている。 本稿では、江戸時代に始...

直江 恵利加

「これからの祭礼〜深川神輿を担ぐ人々と統一デザイン〜」  

はじめに 江戸三大祭りのひとつ、富岡八幡宮例大祭「深川八幡祭り」の神輿を担ぐ声は「わっしょい」に統一されている。江戸時代から江戸っ子たちのあいだで「神輿深川、...

栗原 光世

『東別府神社(八坂神社)夏祭り』 〜記憶に刻む音と体験による継承の可能性〜

はじめに 東別府神社の夏祭りは神輿巡行と、お囃子によって、賑やかに行われる祭礼である。神社氏子(以下氏子とする)の中から選出された神社総代4名、釜番17名、子供会...

大岩 麻衣子

「丸の内仲通り」〜 美しい街並みのリズム〜

1.はじめに 東京丸の内は、大企業のオフィスがひしめく東京の中心地である。日本の中央駅でもある東京駅と皇居をまっすぐに結ぶ「行幸通り」に対角するように、晴海通り...

柳 久美子

日本で最初の柏駅東口ペディストリアンデッキ〜50年の賑わいの文化を考察

はじめに 千葉県柏市の柏駅(1)東口には、1973年に日本で初めてつくられたペディストリアンデッキが広がる。〔資料1〕ペディストリアンデッキとは、高架で設置された歩行...

吉田 淳子

日本一の古書店街神保町の景観 ―過去からの連続性は景観に調和の美を宿す―

はじめに 東京都千代田区にある神保町は、日本一の古書店街として知られている。靖国通りに面して同業種が軒を連ねる景観は、ビルの狭間に残る洋風の看板建築や大正・...