関東

難波 広介

筑波山地方の伝統芸能「ガマの油売り口上」の歴史と伝承

1. はじめに ガマの油売り口上は、茨城県筑波山地方の名物として知られる伝統芸能であり、現在、茨城県つくば市の地域文化財に認定されている。 本稿では、江戸時代に始...

直江 恵利加

「これからの祭礼〜深川神輿を担ぐ人々と統一デザイン〜」  

はじめに 江戸三大祭りのひとつ、富岡八幡宮例大祭「深川八幡祭り」の神輿を担ぐ声は「わっしょい」に統一されている。江戸時代から江戸っ子たちのあいだで「神輿深川、...

栗原 光世

『東別府神社(八坂神社)夏祭り』 〜記憶に刻む音と体験による継承の可能性〜

はじめに 東別府神社の夏祭りは神輿巡行と、お囃子によって、賑やかに行われる祭礼である。神社氏子(以下氏子とする)の中から選出された神社総代4名、釜番17名、子供会...

大岩 麻衣子

「丸の内仲通り」〜 美しい街並みのリズム〜

1.はじめに 東京丸の内は、大企業のオフィスがひしめく東京の中心地である。日本の中央駅でもある東京駅と皇居をまっすぐに結ぶ「行幸通り」に対角するように、晴海通り...

柳 久美子

日本で最初の柏駅東口ペディストリアンデッキ〜50年の賑わいの文化を考察

はじめに 千葉県柏市の柏駅(1)東口には、1973年に日本で初めてつくられたペディストリアンデッキが広がる。〔資料1〕ペディストリアンデッキとは、高架で設置された歩行...

吉田 淳子

日本一の古書店街神保町の景観 ―過去からの連続性は景観に調和の美を宿す―

はじめに 東京都千代田区にある神保町は、日本一の古書店街として知られている。靖国通りに面して同業種が軒を連ねる景観は、ビルの狭間に残る洋風の看板建築や大正・...

小嶺 浩明

迎賓館赤坂離宮にみる和と洋の文化・芸術的調和への評価

迎賓館赤坂離宮(旧東宮御所)は、1909年(明治42年)に建てられた、日本で唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築である。内部は部屋ごとにフランス十八世紀末様式、...

江口 亮子

市民と育む「舞岡・やとひと未来」の空間デザイン 未来への展望

1,はじめに 「舞岡・やとひと未来(以下 やとひと未来)」(1)は神奈川県横浜市戸塚区の南東部にある舞岡公園の中心部、田園体験区域(資料1) (2)を横浜市指定管理者と...

山下 由里子

記憶の復刻をもとめて 〜ガス燈が灯る「本物」の街 馬車道〜

はじめに 横浜市中区、JR関内駅近くから北東にのびる馬車道通りに「馬車道商店街」がある[資1]。150年余り前に誕生し、近代建築に囲まれた歩道には、イギリス製のガス...

福井 香織

小田原「江之浦測候所」-景観と一体となった美術空間-

はじめに 2017年に神奈川県・小田原市に開設された「江之浦測候所」は、現代美術家の杉本博司氏によって構想・設計された、杉本氏設立の小田原文化財団の活動拠点と位置...