関東

齋藤 夏菜

豊多摩監獄の価値とその遺産

中野区では、2020年1月現在、豊多摩監獄の正門の保存の是非についての議論が交わされている。正門が建っている場所に区立小学校の建設が予定されているためである。2018年...

綾瀨 真澄

目白ヶ丘教会にみる遠藤新の建築について -師との共同設計作品を手がかりに-

・はじめに 東京の都心に近い目白の住宅地、その角地に尖塔アーチ型の鐘楼を頂く白い礼拝堂「目白ヶ丘教会」が建っている。設計者は遠藤新。日本の建築家であり、帝国ホ...

川村 浩

市民の創造力を生かす・まちづくりの空間 文化交流施設 群馬県「太田市美術館・図書館」のデザインについて

図書館は、市民にとって日頃から自由に利用できる空間であり、中心市街地へ立地すれ ば、コミュニティーの「シンボル的な役割」〔註〕が期待できる。また、美術館やカフ...

九冨 由美

横浜のランドマーク・旧横浜正金(しょうきん)銀行本店本館・神奈川県立歴史博物館

1.はじめに 私が居住する横浜市中区は「みなと町よこはま」として知られているが、その横浜港は1859年(安政6年)に開港して以来、常に日本を代表する国際貿易港...

高松 秀岳

消えゆこうとする伝統行事を前に ~千秋の盆綱復活から見えるもの~

はじめに 地域における伝統行事の消滅は身近な歴史文化の消滅であり、途絶えてしまうと復活させるのは容易ではない。茨城県には盆綱という盆行事を伝承する地域がある。...

板倉 安里

根津美術館から考える景観と展示作品との融合とは

1. はじめに 本報告書は、以下「根津美術館」の概要とともに、その歴史的背景と景観活用を調査・考察し、「展示と景観のデザイン有意性について」他の美術館との比較、...

高山 祐子

『昭和のくらし博物館』〜未来へ伝える平和への想いと昭和のくらし

1.はじめに 『昭和のくらし博物館』(以下「同館」)は東京都大田区の住宅街にひっそりと建つ小さな博物館で、もとは小泉家の個人住宅である。祖父母の家に遊びに来た...

福田 恵子

飯能焼の研究ーその魅力と未来ー

飯能焼は、埼玉県飯能市で生産されている陶器である。地元では広く知られ、筆者も子供のころから愛用してきた。しかし、伝統産業ではなく、逆に新興産業というわけでもな...

中坊 陽子

里山に想いが響く 手賀ばやし

はじめに 千葉県柏市手賀[1]は手賀沼[2]を見下ろす高台にある。集落の中心にある興福院[3、図1-①②]では「あんばさま[4]」という神事[5]で無病息災・五穀豊穣を...

照沼 聡

墨田区初の景観形成重点地区 〜亀沢地区・時代に即したまちづくり〜

1. はじめに 東京都墨田区では2017年の6月に亀沢地区を墨田区初の景観形成重点地区として指定した。墨田区で唯一の景観形成重点地区であり、葛飾北斎など江戸時代・明治...