関東

河村 禎二

ゆるやかな都市祭礼を持続させるもの〜雑司が谷鬼子母神御会式の考察〜

はじめに 都市の祭礼には、どのような特質があるのか。稲葉陽二は、村の祭礼と都市祭礼との違いとして、「自発的なつながり」「ほどよい閉鎖性」「定時性」の3点をあげ...

小林 和香子

茶の湯と現代教養についての分析 〜リスキリングから見直される茶室空間のリベラルアーツ〜

はじめに 水戸市中央部にある千波湖を眺める偕楽園内に位置する、歴史的建築物の一つである好文亭[1]。水戸藩第九代藩主、徳川斉昭[2]によって設計された武士の風格漂う...

大和田 勝男

幕末の開港後、横浜は漆器の特産地であったことの意味を探る。

1. はじめに 先ごろ開かれた「近代輸出漆器に関する展覧会」(註1)では、横浜の開港後、静岡(駿河)および会津など各地で作られた漆器家具が横浜から輸出されていたこ...

悴田 怜子

伝統をつなぐ新たな特産品〜里見梨、梨栽培150年の歴史と文化の継承に向けて〜

はじめに 群馬県高崎市下里見町は恵まれた風土を生かし果樹栽培が盛んな地域だ【資料1】。昨今は気候変動による温暖化により自然環境が変わりつつあり、従来通りの手法で...

石井 雪乃

群馬県藤岡市の各地で受け継がれる道祖神祭りについて:柔軟で多様な開催・継承のあり方

1 はじめに 群馬県藤岡市の各地に伝わる年中行事「道祖神祭り」とその継承を考える。「道祖神(ドーソジン)」の名で定着している年中行事だが、他の道祖神信仰と区別...

平岡 明子

所沢飛白勉強会の活動――所沢飛白再現のデザイン――

はじめに 埼玉県南西部に位置する所沢市では、かつて所沢飛白(かすり)(1)という銘柄の木綿の紺絣が生産されていた。昭和初期に生産が途絶えたこの絣の再現活動を行って...

佐藤 聖悟

都内の交通機関のユニバーサルデザインに関しての報告書

1. 基本データと歴史的背景 都内のバスや電車におけるユニバーサルデザインの取り組みは、多様な利用者が快適に利用できる環境を提供している。特に、低床バスの導入や...

浜野 芳枝

旧東海道川崎宿からの歴史をつなぐ現在の街のデザインと景観

▪️はじめに 東海道五十三次といえば歌川広重の浮世絵が大変有名であるが、その中の一つである川崎宿の浮世絵は「六郷渡舟」として、川崎宿と多摩川を結ぶ渡し船と共に描...

池田 佳南子

開園150周年を迎えた上野恩賜公園 ~これからの存在意義と継承への発展性~

はじめに 上野恩賜公園(名称:上野公園)は昨年、開園150周年を迎え、長い歴史の中では戦争や自然災害など、様々な出来事を通し我々と共に存在し続けてきた。 上野公園...

柴 春美

さいたま市民の森グリーンセンター「リスの家」におけるバイオアートとアニマルウェルフェアの考察

1.基本データとバイオアートについて 埼玉県にあるさいたま市民の森「リスの家」は、大きなケージ内にリスが放し飼いされている無料の施設である。来園者は、自然に近...