関東
江戸から続く信仰 やくよけ祖師「堀之内のおそっさま」堀之内妙法寺
1【はじめに】 東京杉並・堀ノ内の妙法寺は、江戸時代より将軍たちから庶民まで厄除け祖師として信仰を集めてきた。葛飾北斎(日蓮宗信者)、安藤広重、高山彦九郎など参拝...
箱根関所-景観のもたらす江戸防衛の秘策
1:はじめに 2018年8月、芸術教養講義3の課題である空間を調査するために箱根関所を訪れた時、関所の景観がもたらす心理的な抑圧を感じ(資料1)、関所の景観に大きな興...
「チームラボボーダレス」のマジック:日本美術の伝統の継承と発展
はじめに チームラボは2011年に学生ベンチャーとして設立され*1、世界各地でデジタル技術を駆使したアート作品を発表してきた。2018年には、東京お台場に常設の「森ビル...
豊多摩監獄の価値とその遺産
中野区では、2020年1月現在、豊多摩監獄の正門の保存の是非についての議論が交わされている。正門が建っている場所に区立小学校の建設が予定されているためである。2018年...
目白ヶ丘教会にみる遠藤新の建築について -師との共同設計作品を手がかりに-
・はじめに 東京の都心に近い目白の住宅地、その角地に尖塔アーチ型の鐘楼を頂く白い礼拝堂「目白ヶ丘教会」が建っている。設計者は遠藤新。日本の建築家であり、帝国ホ...
市民の創造力を生かす・まちづくりの空間 文化交流施設 群馬県「太田市美術館・図書館」のデザインについて
図書館は、市民にとって日頃から自由に利用できる空間であり、中心市街地へ立地すれ ば、コミュニティーの「シンボル的な役割」〔註〕が期待できる。また、美術館やカフ...
横浜のランドマーク・旧横浜正金(しょうきん)銀行本店本館・神奈川県立歴史博物館
1.はじめに 私が居住する横浜市中区は「みなと町よこはま」として知られているが、その横浜港は1859年(安政6年)に開港して以来、常に日本を代表する国際貿易港...
消えゆこうとする伝統行事を前に ~千秋の盆綱復活から見えるもの~
はじめに 地域における伝統行事の消滅は身近な歴史文化の消滅であり、途絶えてしまうと復活させるのは容易ではない。茨城県には盆綱という盆行事を伝承する地域がある。...
根津美術館から考える景観と展示作品との融合とは
1. はじめに 本報告書は、以下「根津美術館」の概要とともに、その歴史的背景と景観活用を調査・考察し、「展示と景観のデザイン有意性について」他の美術館との比較、...
『昭和のくらし博物館』〜未来へ伝える平和への想いと昭和のくらし
1.はじめに 『昭和のくらし博物館』(以下「同館」)は東京都大田区の住宅街にひっそりと建つ小さな博物館で、もとは小泉家の個人住宅である。祖父母の家に遊びに来た...