関東

並木 和彦

光のリズムが奏でる都市の物語:芝浦港南地区ライトアップが描く新たな都市景観

1.はじめに 本稿は、東京都港区芝浦港南地区における橋りょう等ライトアップ事業(以下「ライトアップ事業」という。)を題材に、その文化資産としての価値評価を行うもの...

高橋 多鶴子

THE TOKYO TOILET   -クリエイティブデザインの公衆トイレが、街を変え、社会を変える-

はじめに わが国の公共トイレは世界のなかでもトップクラスであるといわれている。しかし道路わきや公園に設置される公衆トイレは、4K(暗い、汚い、怖い、臭い)とい...

佐藤 正伸

浦賀レンガドックの価値と展望について

1)基本データと歴史的背景 浦賀レンガドックは、神奈川県横須賀市の浦賀にある、明治32年(1899年)に作られた、国内外でも貴重なレンガ作りの造船ドックの遺構である...

渡邉 範子

成田市営霊園「いずみ聖地公園」ーー心を癒す空間デザインと継承についての考察

一般的に「墓地」は、住宅地近辺においては心理的に忌避される嫌悪施設である[1]。しかし成田市営霊園「いずみ聖地公園」は、その景観を市民から評価され「なりた景観資...

伊東 恵子

霞ヶ浦水運で栄えた高浜河岸(かし)の歴史

1.はじめに 私の住む石岡市は西方に「西の富士、東の筑波」と称される筑波山がそびえ、連なる山々に囲まれた八郷盆地がひろがる。自然豊かな土壌に恵まれた土地である...

田坂 千恵

心を掴まれる魅力-水元公園の「美しさ」とは何か

はじめに 筆者は10年前初めて、自宅(埼玉県吉川市)から車で30分の距離にある東京の東部葛飾区にある水元公園(1)(資料1、2)を訪れた。それ以来、週に1~2度1時間ほど散...

藤井 朋子

住宅街にたたずむ茶室「慈緑庵」―多胡夫妻から継承した内露地のランドスケープデザイン―

はじめに 神奈川県大和市の茶室「慈緑庵」(じろくあん)は市中の山居(1)であり、露地(2)は住宅街に囲まれた環境でありながらも世俗の関係性を断っている。千利休(1522~...

岡田 悦子

「絶対城」の放つ神聖さの源ー空間に込められた意味を次世代につなぐー

東京都中野区立哲学堂公園には、独特な雰囲気の古建築群がある。中でも絶対城はひときわ神聖な魅力を放つ。その源はどこにあるのだろうか。本稿では、空間造形の視点から...

村岡 美和

「古着屋の街」高円寺における価値の再生と循環のデザインについての考察

はじめに 東京都を東西に横断するJR中央線沿線は、アニメや文学、音楽、演劇など独特の文化が発達し中央線サブカルチャーと呼ばれている。また古本店、アンティーク店、...

山道 一慶

「八王子から横浜の絹の道」―歴史と地域開発

1.はじめに 八王子から横浜へ続く街道は「絹の道」と呼ばれ、古くから絹商人の往来が多く、その街道沿いも栄えていた。しかし現在においては所々の史跡は散見されるも、...