関東
「蔵の街」川越の歴史的空間とまつり ー景観を活かしたまちづくりの現状
1.はじめに 川越は東京から程近く、入間川が西部から北部、東部へと流れ、自然環境に恵まれたところである。「小江戸川越-蔵の街」一番街[写真1]と呼ばれる歴史を感じ...
川崎市が推進する産業観光「工場夜景」の魅力
はじめに 観光地などでは、イルミネーションやライトアップされた夜景を多く見かけるようになった。そうした中、少し趣が異なる夜景「工場夜景」が人気となっている。特...
双子の給水塔と地域の結びつき
双子の給水塔との出会い 東京都世田谷区にある桜新町は、「サザエさん」で知られた町である。住宅街の水道道路(多摩川の砧下浄水場からの水を給水塔に運ぶ水道管が通...
横浜市山手地区 旧外国人居留地の生活文化的景観——後世に継承する価値
1はじめに 神奈川県横浜市中区の山手地区は、一八五八年に江戸幕府とアメリカ・オランダ・ロシア・イギリス・フランスとの間で締結された「安政五カ国条約」により、箱...
都電のある風景 ~荒川区のシンボル「都電」と沿線バラ緑化事業について~
1.基本データと歴史的背景 1-1.都電荒川線とは 都電荒川線(東京さくらトラム)は、都電110年の歴史の中で、唯一廃止されずに残った都電である。全長は12.2km(三...
都市の表象 ー横浜赤レンガ倉庫を事例として
はじめに 歴史的建造物は景観に深みと個性や賑わいをもたらすとともに、地域を特徴付ける重要な役割を果たしている。横浜赤レンガ倉庫(以後、倉庫)は横浜のランドマー...
「雨引の里と彫刻」ー 景観の中の作品がもたらす作家と行政と住民の繋がり
1) はじめに 茨城県桜川市、旧大和村の地域は雨引の里[1]と呼ばれている。筑波山系の山々[2]から眺める景観は自然が豊かである(資料1)。月に一度、この地に訪れる理...
「小江戸」川越市の時間・空間のデザインに学ぶ新旧融合の教訓
はじめに テーマは、社会人として感じる、人や物事に関する新旧融合の難しさに端を発する。特に今日、組織に根付かない若者が増えている。彼らは収入よりも自分の時間を...
等々力渓谷公園 -融合空間は語る-
はじめに 約10万年の歳月をかけて多摩川が武蔵野台地を削り形成された国分寺崖線の周辺に位置する東京都世田谷区等々力地区は、都道環状8号線[図1]などの幹線道路が...
鷲宮催馬楽神楽にみる持続可能な郷土芸能伝承のあり方
埼玉県久喜市に鷲宮神社という古い神社がある。この神社には神社の祭礼に合わせて、鷲宮催馬楽神楽が奉納される伝統芸能が、今日も続けられている。平安時代の歌謡の一種...