関東
大賀ハス ー 千葉市らしさを形成する地域資源 ー
1. はじめに 大賀ハス(図1)は、現在、国内外150カ所以上で栽培されている。 大賀ハス発祥の地は千葉市だ。(図2) 大賀ハスは、1993年、千葉市の花に制定され、2003年、...
岩山から生まれた聖俗真逆の空間デザイン 鋸山の古と今、そして、其の先へ
はじめに 鋸山は千葉県の富津市と鋸南町に跨り、かつては上総と安房の国境があった。その空間は富津市側の北麓が房州石採石の産業遺構、鋸南町側の南麓は日本寺という聖...
東京日本橋「江戸桜通り」からみる風景 ~江戸の情緒を継承する中央通り~
はじめに 東京の日本橋は、日本橋川にかかる日本橋、五街道の起点、また江戸時代には魚河岸があったことなどで知られている。近年では、再開発された中央通りの辺りをイ...
都市生活の一部としての芸術空間─「竹の塚彫刻の道」調査から─
1.はじめに 21世紀初頭現在、日本の各地域のまちでは公園や広場などの公共空間に設置された彫刻や石碑などの立体物が頻繁に見られる(1)。このような日本における彫刻の...
理想的な田園都市「田園調布」の過去と未来
私の住む「田園調布」は、東京都大田区にある町で、広さは、約205万m2で、武蔵野台地の南端にあたり、多摩川下流沿岸に位置する。 そして、その約半分(2~4丁目...
子どもに夢と希望とみらいを~横浜美術館・子どものアトリエのアクション~
はじめに 神奈川県横浜市にある横浜美術館は、1989年横浜博覧会の開幕に合わせ、みなとみらい21地区に開館した[1]。横浜美術館には、創設時から「子どものアトリエ」...
短冊状農地とたからみち‐首都東京に残る、開拓の痕跡‐
はじめに 日本の首都である東京都には、ビルが立ち並ぶ街並みだけでなく、住宅のすぐ隣に農地が並ぶ街並みも存在している。都市に存在する農地は、新鮮な農産物を供給す...
目黒区のサクラ再生計画:碑さくら通り
目黒川が桜の名所となっている東京都目黒区は、公園や緑道、道路緑地などに約2,200本の桜の木が植えられている。老齢化や生育環境の変化から樹勢が衰退し倒木の危険がある...
都心の居場所づくり〜「芝のはらっぱ」の活動と地域のコミュニティ
1、はじめに 東京タワーから徒歩15分、「芝のはらっぱ」という小さな庭がある〔写真①:上図〕。港区芝地区の北四国町会エリアの中心に位置し、建物の取り壊しによって駐...
ユネスコ無形文化遺産 細川紙の原料「トロロアオイ」を家庭で育てる市民参加型プロジェクト「わしのねり」考察
1. 基本データと歴史的背景 1-1 細川紙について (参考文献 註1,2) 生産地:埼玉県比企郡小川町、同県秩父郡東秩父村 細川紙とは:小川地域で生産されてきた小川...