関東
都心の居場所づくり〜「芝のはらっぱ」の活動と地域のコミュニティ
1、はじめに 東京タワーから徒歩15分、「芝のはらっぱ」という小さな庭がある〔写真①:上図〕。港区芝地区の北四国町会エリアの中心に位置し、建物の取り壊しによって駐...
ユネスコ無形文化遺産 細川紙の原料「トロロアオイ」を家庭で育てる市民参加型プロジェクト「わしのねり」考察
1. 基本データと歴史的背景 1-1 細川紙について (参考文献 註1,2) 生産地:埼玉県比企郡小川町、同県秩父郡東秩父村 細川紙とは:小川地域で生産されてきた小川...
湯宿温泉集落という「組」のある共同体に紡がれてきた人々の生活のデザイン、そしてこれから
はじめに 湯宿温泉集落には「組」(以下「」なし)という組織がある。この集落で生まれ育った私の夫(インタビューの項 4)は「組内は家族同然の付き合いで、風呂も共...
埼玉県出雲伊波比神社に伝わりつつ”けられる流鏑馬神事の考察について
1.流鏑馬神事の歴史 我が地元にある埼玉県入間郡の臥竜山上に鎮座する出雲伊波比神社は、第12代景行天皇の時代に倭建命が東国から凱旋した際に立ち寄り、天皇から賜った...
「観る」だけでなく「見せる」舞台芸術 ―能とインプロ―
1. 能の歴史と概要 能は、室町時代、世阿弥により芸能として大成した。時の権力者に庇護され、江戸時代には幕府の式楽となり、特権階級である武士の嗜みとなった。 命を...
電子書籍の時代に神保町の古書店街は何故なくならないのか?〜人と本の新しい繋がり方〜
2022年現在、電子書籍が急速に普及している中、東京神田神保町にある古書店街には、いまだ多くの人が来街し書籍を探してまちを歩いている。書店から溢れた本棚はノスタル...
「蔵の街」川越の歴史的空間とまつり ー景観を活かしたまちづくりの現状
1.はじめに 川越は東京から程近く、入間川が西部から北部、東部へと流れ、自然環境に恵まれたところである。「小江戸川越-蔵の街」一番街[写真1]と呼ばれる歴史を感じ...
川崎市が推進する産業観光「工場夜景」の魅力
はじめに 観光地などでは、イルミネーションやライトアップされた夜景を多く見かけるようになった。そうした中、少し趣が異なる夜景「工場夜景」が人気となっている。特...
双子の給水塔と地域の結びつき
双子の給水塔との出会い 東京都世田谷区にある桜新町は、「サザエさん」で知られた町である。住宅街の水道道路(多摩川の砧下浄水場からの水を給水塔に運ぶ水道管が通...