関東
篠原風鈴本舗「江戸風鈴」 ―変化する風鈴の在り方―
1.はじめに 江戸風鈴とは、江戸時代から伝わる技法を受け継いで作られるガラス風鈴である。空中でガラスをふくらます宙吹き[1]で形を作り、内側から絵付けをするのが...
デジタル時代の美術館―アーティゾン美術館の挑戦―
1 事例について評価しようとしている点 インターネット、スマートフォンやタブレット、それに付随するサービスや娯楽の出現により、現代の人々、特に若者のマインドと...
大田区の地域情報誌『月刊おとなりさん』は何故長年愛読されてきたのか?
はじめに 大田区は、多摩川を越えて東京に入る南端の入口にあたる。中核となる大森・蒲田の商業地、東京湾に拡張する羽田空港、散在する町工場、中央に池上本門寺、馬込...
横浜市大倉山記念館 ~施主と建築家の思いがこめられた歴史的建造物の存在価値~
1.はじめに 横浜市北東内陸部に位置する港北区は、人口が市内一多く東京のベッドタウンである〔1〕。港北区の小高い丘に自然豊かな大倉山公園とレトロな西洋建築、横...
負の遺産「陸軍登戸研究所」を保存・活用・継承する「明治大学平和教育登戸研究所資料館」
1.はじめに 陸軍の秘密戦のための資材の研究・開発をした登戸研究所の全貌を伝える場が明治大学平和教育登戸研究所資料館である。1974年(昭和49)私が入学した神奈川...
地球の遺産を活かすー茨城県笠間市・筑波山地域ジオパークの暮らしー
はじめに 温帯の中では例外的に多い年間雨量や、四季のある気候条件をもつ日本列島は、縄文時代以前より豊かな森を資源とした暮らしを営んできた、世界的に稀な国であ...
国立科学博物館にみる社会的課題に対する取り組みについて ーコロナ過における「非接触」への対策ー
1.背景と目的 近年、映像技術とインターネット上の仮想空間との連携技術が発達した事により、芸術作品のデジタルアーカイブ化に対する取り組みが増え始めてきた。そ...
神は細部に宿る。ファインアートフォトグラファー藪崎次郎のこだわり
【はじめに】 「World Photographic Cup WPC」(※1)2020年、2021年の日本代表でもある藪崎次郎氏。自然から切り撮ったその作品は、精緻にして色鮮やか、ミクロで観ても...
「川越いも」と「武蔵野の落ち葉堆肥農法」 地域と地域食材を守り・支える活動について
1.はじめに 「川越」といえば「さつまいも」というイメージであるが、川越に住みながらも、「川越いも」に出会うことは稀である。「川越いも」は、江戸の急激な人口増...
福生の「米軍ハウス」が伝える70年代文化の遺産
はじめに 数年前からレトロな雰囲気を持つフラットハウス(平屋)の人気が再燃している。なかでも「米軍ハウス」と呼ばれる古家は、最もフラットハウスらしい平屋として...