関東
荒ぶる川を大きな河へ 徳川家康から受け継いだ荒川沿岸の人々の生活
はじめに 荒川は、秩父の山からさいたま市などの県中央部を経て、東京湾に流れ込んでいる。埼玉県民にとっては利根川と並び県を代表する川で、中流から下流になると、ゆ...
揚げ物機「フライヤー」から考察する、調理機器デザインの進化
【はじめに】 業務用厨房機器全般に求められるものは大きくわけて3つあり、壊れにくい堅牢性、ニーズを満たす機能性、万が一の事故の際の安全性が挙げられる。従って外見...
高浜運河ーー「住宅地とビジネスゾーン」を隔ててつなぐ光あふれる美的空間ーー
はじめに 交通網や経済活動が活発な都市圏で、快適に暮らすために何ができるだろうか。その可能性に、希望を灯す取り組みがある。東京都港区内に57ある橋(1)のなかで、...
「生きづらさを感じる人を支える」ココロまち診療所のつながりのデザイン
0.はじめに 古民家を改装した平屋の建物、周囲は畑や竹林。神奈川県藤沢市のココロまち診療所は、一般的な医療機関のイメージとは大きく異なっている(資料1)。「生き...
十八代目中村勘三郎を伝説として
はじめに 2012年12月27日、ファンを含めて約1万2千人が築地本願寺に参集して18代目中村勘三郎の葬儀が行われた。まだ57歳だった。盟友の10代目坂東三津...
下北沢という居場所——「まち」と「人」の相互影響に関する考察——
1.基本データ ・駅所在地:東京都世田谷区北沢2丁目 ・鉄道路線:小田急小田原線、京王井の頭線 ・該当地域:東京都世田谷区北沢、及び代沢・代田の一部 ・カルチャ...
創業者の志に見る和文化の継承ー聖地「牛久シャトー」の復活ー
はじめに 日本ワイン誕生の地が、ここ「牛久シャトー」にある〔図1〕。民営における厳しい経営環境のもとで、その聖地での消えかけていた和文化の灯が行政の力で再び復活...
3つの武蔵野市立図書館の「空間」と「場所性」 ──戦禍からの保護・風俗街との対峙・「住みたい」図書館──
はじめに 夕方、勤め帰りの人が次々と図書館「武蔵野プレイス」[3]に入っていく。昼下がり、広場の繭型椅子に親子がいる。見上げると建物の窓も繭型だ。 筆者はこの空...
地域に愛される 「神奈川県立図書館・音楽堂」 前川國男が追い求めた空間
はじめに 横浜のJR桜木町駅からすぐの紅葉坂を登ると、小高い丘に神奈川県立図書館・音楽堂がある。1年半に渡る建設工事を経て1954年に完成し4日後に落成開館式が盛大に...
埼玉県白岡市における白岡遺産活用の一考察 「スタンプラリーでデザインする」
はじめに 文化庁による「文化財保存地域計画」が改正され、新たに制度化された。これまで、国や県の指定文化財を中心に保存や活用されてきた。しかし、この計画は、それ...