近畿
「文化資産評価報告書」 テーマ:: 神戸市立御影公会堂(登録有形文化財)
1) はじめに 今回とり上げる御影公会堂は白鶴酒造株式会社七代目嘉納治兵衛(1862-1951)によって御影町の発展と地域社会活動の活動拠点として資材を投じて建設されたもの...
伝統工芸からアートへー未来へ繋げるー「雲母唐長」の取り組み
はじめに 王朝文化を彩る装飾紙、それは平安時代から現在まで受け継がれてきた。 唐紙の伝来は、和紙に彩りをもたらし、その文化は私たちの生活のいたるところに生き...
五ふしの草のコミュニティデザイン
Ⅰ.はじめに 五ふしの草は奈良近郊の小規模有機農業の生産者グループである。自らで流通と販売を担い、それを食べ支える消費者と心の通う食料の流れ、つながりを育てて...
舞洲工場の文化資産を考察する
1. はじめに 大阪市舞洲工場は竣工してから20年が経過する。建設当初から物議を醸し、酷評もされてきた。それは通常の工事費よりも高かったことと、従来の建物のイメ...
枚方の人形劇活動と地域性についての考察
はじめに 大阪と京都の間に位置する大阪府枚方市(ひらかたし)は、昭和30年代以降に宅地開発が進んだベッドタウンである。筆者が住む枚方について調べはじめた半年前に...
長谷観音は何故これほどまでに信仰されてきたのか
(1)はじめに 大和国長谷寺は、西国三十三所観音霊場のひとつである。長谷観音は、『源氏物語』などの平安文学にも数多く語られ(註1)、露の五郎は、お伊勢参りの代...
焼き物の街京都東山の歩み(京焼・清水焼)
はじめに 京焼・清水焼は「経済産業大臣指定伝統工芸品」及び「京都府知事指定伝統工芸品」に認定されている。 北から知恩院、八坂神社、清水寺、南では泉涌寺、東...
泉州伝統野菜(1)「水なす」(2) ―新しい農家のかたち 北野農園 地域と共に―
1 はじめに 日本は江戸時代まで農業社会であった。当時の人口の76.4%は農民であり自給自足の生活をしていたが、現在の人口1億2千万人に対して農民はわずか3.2%であ...
旧吹田村の景観特性 ー旧西尾家住宅(吹田文化創造交流館)周辺地域からの考察ー
1. はじめに 旧吹田村は、大阪府吹田市の南端部に位置する。内本町、南高浜町は旧吹田村発祥の地とされ、その中心地として栄えた地である。重要文化財(1)である旧西尾...