2021年9月

笹谷 琢史

道南の3縄文遺跡を観光資産として考察する

北海道の縄文文化は古く、帯広市の大正3遺跡からは、14000年前の土器が発見されている。これは中近東やヨーロッパより数千年早く土器製作がおこなわれていたことを...

内堀 久美子

インクルーシブ公園の可能性 〜都立砧公園「みんなのひろば」におけるユニバーサルデザイン〜

1.はじめに 世界では近年、多様性を認め合い共生する社会づくりが大きなテーマになっている。人種や言語の違いだけでなく、年齢、身体的障害、発達障害、LGBTなど多様性...

加納 知代子

「フィルム映画」は消えてしまうのか。映画の灯を守り続ける国立映画アーカイブの活動

【はじめに】 “複製の芸術”と呼ばれたフィルム映画。昨今、「シネコン」のような複合映画館においては、殆どがデジタル上映となっている。フィルム映写で鑑賞できるのは...

谷口 栄朗

日本郵船氷川丸〜昭和の激動期を物語る世界的な海事遺産〜

1. はじめに 日本郵船氷川丸(以下、氷川丸)は戦前に建造された大型外航貨客船の国内唯一の現存例である。戦前の大型客船の船内意匠では世界唯一の現存例でもあり、日...

平島 由美

アクロス福岡ステップガーデンー建築デザインが発するメッセージとその持続性ー

1.はじめに 福岡市天神の西鉄福岡駅を出て中洲方向へ向かうと、天神中央公園⑴とアクロス福岡ステップガーデン⑵が見えてくる。本稿では、このアクロス福岡ステップガー...

塩路 恵利子

町田市「大賀藕絲館」(おおがぐうしかん)の蓮糸の稀少価値

町田市「大賀藕絲館」(おおがぐうしかん)の蓮糸の稀少価値 1.はじめに 町田市の下小山田に「蓮」が咲き乱れており[写真1]そこの管理をして様々なものに加工し...

西澤 洸樹

現代アートと社会発展 ~横浜トリエンナーレのデザイン活動による地域経済の活性化~

はじめに 近年、現代アートという芸術分野は国際社会において、地域社会の発展手段の1つとして注目されている。実際にバルセロナやボローニャでは、現代アートの持つ創造...

瀧波 厚子

越前漆器、その木地ろくろ挽き技術継承の可能性

福井県では現在7品目が伝統的工芸品に指定されているが、越前漆器はその第一号(昭和50年5月指定)であった。近年漆器全体の需要が低迷するなか、特に大きな影響を受...

柳澤 寿江

『東京メトロ銀座線1000系(1001号車)』—国の重要文化財に指定されている価値と電車車両における文化継承—

はじめに 日本の交通機関サービスは、世界の中でも突出して優れたものである。特に都市部の電車については、地下鉄・私鉄・JRの乗り換えもしやすく、多数の沿線が交錯し...

石山 節子

東大阪文化創造館の人が集い憩うピロティ—視線で変わる居心地

1はじめに コロナ感染症により世界的規模で仕事や学びのシーンに変化があった。おそらくこの流れは発展しこそすれ戻ることはないだろう。そんななかでちょうどオープンし...