近畿
京都平安神宮庭園「神苑」と造園家7代目小川治兵衛
今回、取り上げる平安神宮の庭園「神苑」は、寝殿造式、書院式、枯山水、茶式、回遊式など多種多様な伝統的庭園がある京都において、明治時代に造られた比較的新しい池泉...
琵琶湖とヨシをつなぐ人の知恵
はじめに 日本地図で「滋賀県は何処」と言っても躊躇する人もいるであろうが、琵琶湖といえば、小学校の教科書にでも出てくるほど誰もが知る湖であると考える。その「琵...
滋賀県東近江市今町「天満神社」の春祭り~伝統行事の現状と継承~
1.はじめに 「天満神社」は、滋賀県東近江市今町にある田園地帯の神社であり、年間を通して大小様々な伝統行事が執り行われている。この中で最も規模が大きい「春祭り...
刀の存在―鎌倉古刀の再現に挑む刀匠松田次泰の活動についての考察―
刃物は危ないのか?確かに危ない。しかし、反転して考察すると、危険なものから身を守る役割もあり、一口に「危ないもの」だけでは済ませられない面がある。ときに聞く話...
川西英 ―「神戸百景」がつなぐ街の記憶―
はじめに 川西英(以後川西)(1894~1965)は神戸で生まれ独学で絵画を学んだ。自ら絵を描き・彫り・刷る創作版画家として知られ、郵便局⾧の仕事をしながら、多くの作品...
堺市中区陶器北地区における陶芸とまちづくりの可能性
1.基本データと歴史的背景 1-1.陶邑窯跡群 日本の焼きものの生産地と言えば、有田、備前、丹波、美濃などを思い浮かべる人が多いと思う。しかし、これらの焼きもののル...
粟嶋神社から知る宮座の形成とその変遷
はじめに 和歌山県海南市下津町は県下にある7つの国宝建造物のうち実に4つ(長保寺・興福寺)が集中している古く歴史がある町で(長保寺は平安時代中期の長保2年(1...
明朝体から学ぶ日本語フォントの秘密
はじめに 文字は様々な情報を与え、言葉の知識さえあればそれらを理解することができる。言葉を覚え、読み書きを学習するという教育は我が国では一般的なカリキュラムで...
『千里ニュータウンにおける「みどりの拠点」の役割』
1.基本データ 「千里ニュータウン」(以下千里NT)は大阪府の北摂、吹田市と豊中市にまたがった1,160haの土地に1961~1969年にかけて建設された日本初のニュータウンであ...
毎月28日に食す小豆粥 ──失われた行事食のひとつ──
はじめに 「毎月28日に食す小豆粥」を行事食として取り上げる。行事食とは伝統的な祭事や行事、或いは季節の節目に食される特別な料理と食材を指し、無病息災と幸せを...