近畿

松井 育子

明石公園

明石公園は、兵庫県が管理する城址公園で、所在地は明石市公園1−27、明石駅の北側に隣接し、面積は54.8ha(50ha以上広域公園)である。明石城史跡、運動施設、サ...

乾 早苗

移り変わる天王寺、阿倍野周辺の景色と、歴史の中での位置づけ

1.はじめに 毎日通勤時に通る、天王寺、阿倍野周辺は近代的なビルも並んでいて、下町の雰囲気も合わせ持った不思議なエリアである。このエリアは、大阪の繁華街の中で...

三木 京志

京都の新しい和菓子づくり

1.事例の何について評価しようとしているのか 京都紫竹にある和菓子店青洋(以下「青洋」という)の店頭販売は、月に3日間のみである。老舗がひしめく京都で、インディ...

長谷川 倫与

ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)における建築保存の意義と未来

はじめに 本建物のある芦屋市は、日本屈指の高級住宅地として知られている。明治末期の大阪は「東洋のマンチェスター」と比喩される工業の発展を遂げ、大気汚染、水質汚...

安井 正典

「絹弦」の伝統継承と中国伝統楽器への挑戦:株式会社丸三ハシモトの取り組み

はじめに 伝統的な和楽器に用いられる「絹弦」(註1)は邦楽文化を支えるプロダクトであり、その独特な音色を求めるプロ奏者から高い支持を得ている。一方、絹の文化を...

猿橋 正朗

富田林「寺内町」の文化資産評価報告

1. はじめに 私は、大阪府の南東部にある富田林市に住んでいる。転勤の間、数年間いなかった事はあるが、基本的には生まれも育ちも富田林市である。その富田林市には、...

小林 茂昌

再興湖東焼

「再興湖東焼」は、2006(平成18)年に滋賀県伝統的工芸品(註1)に認定された近江の焼き物である。最初の湖東焼は、江戸時代後期の1829(文政12)年に彦根城下の商人絹屋...

多幡 秀隆

緑の公園都市から世界へ発信するショコラティエ

1.はじめに 三田市は、兵庫県南東部にある緑豊かな公園都市である。(写真2)阪神地域では最も北にある新しく開けた郊外の衛星都市でありながら、少し車を走らせれば、鹿...

高村 竜一郎

大阪金剛簾にみる簾の魅力と、現代で形成される伝統

1.はじめに 簾は、伝統的工芸品である一方、工業生産品として現代建築のインテリアデザインとしても利用される。社殿などでは今も欠かせない。しかし一方で、マンショ...

後藤 敏彦

文化財の文化的価値を直接伝える空間、その魅力を探る「京都国立博物館」

1.はじめに 筆者は、国立博物館のような公共の文化施設は、興味を示す一部の人たちだけの施設になっているのではないだろうかという疑問を常々抱いていた。最近の国立...