近畿

川越 敦子

彦根城周辺の登録有形文化財を守るかたち

Ⅰはじめに 2020年からのコロナ禍の影響で彦根城周辺の観光事業も低迷している。このような状況の中で、彦根城周辺に点在する登録有形文化財の保護も厳しいものになってい...

石山 節子

東大阪文化創造館の人が集い憩うピロティ—視線で変わる居心地

1はじめに コロナ感染症により世界的規模で仕事や学びのシーンに変化があった。おそらくこの流れは発展しこそすれ戻ることはないだろう。そんななかでちょうどオープンし...

眞木 由香

水都大阪再生プロジェクトで親水性を高めた都市の水景 〜時代によって変遷していく水辺の文化資産〜

はじめに 大阪オフィス街の中心にある中之島公園を訪れると川が近く気持ちの良い景色がいつの間にか出来上がっていた。訪れる公園の表情は変わらずに周辺の施設や道が整...

粂 浩子

和歌山市雑賀崎の旧正月行事が伝えるもの

1.はじめに  和歌山市は、紀伊半島の北西の端、瀬戸内海に注ぐ紀ノ川の河口に開かれた地域で、雑賀崎はその和歌山市の南西の端にある小さな漁師町である。海に突き出...

奥野 信哉

河内音頭の歩みと今後の発展

1.はじめに  私は、就職、そして結婚を機に大阪府の柏原市に生活の基盤をおいた。柏原市では、毎年10月から11月の季候の良いときに大和川の河川敷で『柏原市民総合フェ...

遠藤 育美

港町神戸と神戸布引ハーブ園の融合による景観的魅力

1.はじめに 近年は自然の猛威による豪雨災害が発生している。この神戸布引ハーブ園の場所も被災地だった。その場所は集中豪雨にて斜面崩壊後、神戸市政100周年を記念...

奥野 恭代

柏原伝統産業「注染」の現状と繁栄への可能性

 注染の技法は、明治20年頃に大阪で開発された技術であり、浴衣や手ぬぐいの大量生産を可能にした。その技術を持つ工場は戦後、大阪市内から柏原と堺に分かれて移転し...

岡田 昌之

「あじき路地」の景観とコミュニティが育む、暮らしを温かくするものづくり

はじめに  京都には多くの路地がある。中でも庶民の生活空間である町家長屋の路地には、昔ながらの景観とコミュニティが存在する。五条坂の北、花街宮川町のほど近くに...

加藤 みどり

西陣織 織物の歴史を創り上げた柔軟さと技術、美意識について

1.基本データと歴史的背景  西陣とは、京都府京都市上京区から北区にわたる地域の名称であり、西陣という行政区域はない。応仁の乱で西軍が本陣を置いた場所であるこ...

鈴木 みゆき

文化資産報告書ー宝塚歌劇団ー人が伝説になる場所ー

はじめに  宝塚大劇場で始まった歌劇団は、100年以上の歴史がある。その歌劇団で、どのように伝説になるような役者を生み出すのかを考察する。 1、基本データ 宝塚...