近畿

飯田 由美

世界へ警鐘を鳴らし続ける太陽の塔

1.はじめに 大阪府吹田市にある万博記念公園内にそびえ立つ70メートルの太陽の塔(写真1)(写真2)。人間が手を広げているようにも見える塔の正面には現在を表す「...

林 真由美

お雇い外国人ウォートルス設計の建築が残る「桜之宮公園泉布観地区」の空間デザイン

はじめに 水都と呼ばれる大阪を水運により発展させてきた大川の川沿いには、4.2㎞に渡り桜の名所でもある毛馬桜之宮公園が広がっている。「桜之宮公園泉布観地区〔資料...

高橋 大樹

熊谷和徳が開くタップ・ダンスの未来

1:基本データと歴史的背景 今回私が卒業研究として取り上げたいのは、タップ・ダンサー熊谷和徳の芸術・創作活動である。 熊谷和徳は、現在46歳の日本を代表するタッ...

辻野 珠代

街頭紙芝居の価値と歴史を未来につなぐ    ~塩崎おとぎ紙芝居博物館~

1、はじめに 街頭紙芝居とは「街頭」で「原画」を使用し演じられた紙芝居で、自転車の荷台に水あめなどのお菓子が入った引き出しのついた箪笥のような舞台を使用し、路...

浦上 恭子

京都平安神宮庭園「神苑」と造園家7代目小川治兵衛

今回、取り上げる平安神宮の庭園「神苑」は、寝殿造式、書院式、枯山水、茶式、回遊式など多種多様な伝統的庭園がある京都において、明治時代に造られた比較的新しい池泉...

岡田 郁子

琵琶湖とヨシをつなぐ人の知恵

はじめに 日本地図で「滋賀県は何処」と言っても躊躇する人もいるであろうが、琵琶湖といえば、小学校の教科書にでも出てくるほど誰もが知る湖であると考える。その「琵...

汲田 章司

滋賀県東近江市今町「天満神社」の春祭り~伝統行事の現状と継承~

1.はじめに 「天満神社」は、滋賀県東近江市今町にある田園地帯の神社であり、年間を通して大小様々な伝統行事が執り行われている。この中で最も規模が大きい「春祭り...

江口 浩平

刀の存在―鎌倉古刀の再現に挑む刀匠松田次泰の活動についての考察―

刃物は危ないのか?確かに危ない。しかし、反転して考察すると、危険なものから身を守る役割もあり、一口に「危ないもの」だけでは済ませられない面がある。ときに聞く話...

井上 千佳

川西英 ―「神戸百景」がつなぐ街の記憶―

はじめに 川西英(以後川西)(1894~1965)は神戸で生まれ独学で絵画を学んだ。自ら絵を描き・彫り・刷る創作版画家として知られ、郵便局⾧の仕事をしながら、多くの作品...

中嶌 翔太

堺市中区陶器北地区における陶芸とまちづくりの可能性

1.基本データと歴史的背景 1-1.陶邑窯跡群 日本の焼きものの生産地と言えば、有田、備前、丹波、美濃などを思い浮かべる人が多いと思う。しかし、これらの焼きもののル...