近畿
文化遺産としての移情閣と孫文記念館としてつなぐ文化交流
■はじめに 移情閣は外観が六角に見えるところから地元では「舞子の六角堂」として長く親しまれている。この建物が文化資産として特筆すべき価値をもち、さらに日中の文化...
紀州東照宮 和歌祭の装束
紀州東照宮は、徳川頼宜が和歌山市和歌浦雑賀山に造営、1621年に完成した。境内には、本殿・拝殿・本地堂・護摩堂・開山堂・三重塔があったが、明治5年の神仏分離令によっ...
日本独自の染色技法、大阪における「注染」について
はじめに 飛鳥時代の三纈染に端を発するともいわれる「注染」は、明治時代に大阪で生まれた日本独自の染色技法である。職人技が生かせるとともに量産が可能なことから、...
中之島図書館-民が作る図書館-
序論 大阪は江戸時代、「天下の台所」と呼ばれ商業を中心に発展し、文化や街の形成に民の力が大きく影響したまちである。そうした文化背景を象徴するように、大阪には...
「にしんそば」他に見る京料理の特質
●基本データ 京都を訪れる多くの観光客にとって、そこでの食事も楽しみのひとつであろう。旅館や料亭で供される京料理は見た目も美しく食欲をそそる。しかしそうした華美...
大阪 難波神社での「ぐりぐりマルシェ」について 〜6次産業化の取り組みから地産地消を目指して
1. はじめに 1990年代半ばより、農業経済学者、今村奈良臣氏が提唱した造語、6次産業化(注1)を目的とした活動が徐々に広がりを見せている。6次産業化とは、地域資源を有...
大阪の伝統野菜とそれを利用した地域の行事からの一考察
Ⅰ.はじめに ①伝統野菜について 日本各地には、その土地その土地で栽培されてきた在来の野菜品種が存在する。これらの品種は第二次世界大戦や戦後の田畑の宅地化や品...
奈良晒の伝承の形と未来への展望‐伝えるということ
1,はじめに 奈良は古くより奈良晒産業の栄えた地であったが、時代の変遷により衰退の一歩を辿り、多くの問屋や職人は蚊帳業者へと転身し奈良晒から離れてしまった。現在...