近畿
明石市立天文科学館――組み込まれた時のデザインの可能性――
1. はじめに JR山陽本線を西へ明石駅に到着するころ、右手に高くそびえる時計塔が見える。明石市のランドマーク、明石市立天文科学館(以下「同館」という)だ。東経135...
滋賀の伝統食「鮒ずし」の継承と変化について
1: 積極的に評価しようとしている点 鮒ずしは魚とご飯を漬けて長期発酵させる発酵ずしの一種で、滋賀県の代表的な伝統食品である。匂いと酸味が強く、慣れない人には...
ワンドが創る淀川の景観
1.はじめに 大阪平野を流域とする淀川は治水・利水・利用・環境に対応した改修工事により中流下流 域は全域において人手が加わっている。 木津川、宇治川、桂川の三川...
「聴竹居」自然エネルギーを生かした環境共生住宅の魅力
はじめに 「聴竹居」は京都帝国大学教授・建築家の藤井厚二(1888~1938)の5回目の自邸として建てられた。天下分け目の合戦で有名な天王山を背後に桂・宇治...
日本の伝統をデザインする─京都・上羽絵惣における事例の考察─
はじめに 京都市下京区に店を構える上羽絵惣株式会社(以下、上羽絵惣)は、江戸時代から260年以上続く、現存する日本最古の絵具屋である[図1]。歴史ある絵具屋は現在、...
移り変わる天王寺、阿倍野周辺の景色と、歴史の中での位置づけ
1.はじめに 毎日通勤時に通る、天王寺、阿倍野周辺は近代的なビルも並んでいて、下町の雰囲気も合わせ持った不思議なエリアである。このエリアは、大阪の繁華街の中で...
京都の新しい和菓子づくり
1.事例の何について評価しようとしているのか 京都紫竹にある和菓子店青洋(以下「青洋」という)の店頭販売は、月に3日間のみである。老舗がひしめく京都で、インディ...
ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)における建築保存の意義と未来
はじめに 本建物のある芦屋市は、日本屈指の高級住宅地として知られている。明治末期の大阪は「東洋のマンチェスター」と比喩される工業の発展を遂げ、大気汚染、水質汚...