近畿

奥野 信哉

河内音頭の歩みと今後の発展

1.はじめに  私は、就職、そして結婚を機に大阪府の柏原市に生活の基盤をおいた。柏原市では、毎年10月から11月の季候の良いときに大和川の河川敷で『柏原市民総合フェ...

遠藤 育美

港町神戸と神戸布引ハーブ園の融合による景観的魅力

1.はじめに 近年は自然の猛威による豪雨災害が発生している。この神戸布引ハーブ園の場所も被災地だった。その場所は集中豪雨にて斜面崩壊後、神戸市政100周年を記念...

奥野 恭代

柏原伝統産業「注染」の現状と繁栄への可能性

 注染の技法は、明治20年頃に大阪で開発された技術であり、浴衣や手ぬぐいの大量生産を可能にした。その技術を持つ工場は戦後、大阪市内から柏原と堺に分かれて移転し...

岡田 昌之

「あじき路地」の景観とコミュニティが育む、暮らしを温かくするものづくり

はじめに  京都には多くの路地がある。中でも庶民の生活空間である町家長屋の路地には、昔ながらの景観とコミュニティが存在する。五条坂の北、花街宮川町のほど近くに...

加藤 みどり

西陣織 織物の歴史を創り上げた柔軟さと技術、美意識について

1.基本データと歴史的背景  西陣とは、京都府京都市上京区から北区にわたる地域の名称であり、西陣という行政区域はない。応仁の乱で西軍が本陣を置いた場所であるこ...

鈴木 みゆき

文化資産報告書ー宝塚歌劇団ー人が伝説になる場所ー

はじめに  宝塚大劇場で始まった歌劇団は、100年以上の歴史がある。その歌劇団で、どのように伝説になるような役者を生み出すのかを考察する。 1、基本データ 宝塚...

中村 美奈子

「文化資産評価報告書」 テーマ:: 神戸市立御影公会堂(登録有形文化財)

1) はじめに 今回とり上げる御影公会堂は白鶴酒造株式会社七代目嘉納治兵衛(1862-1951)によって御影町の発展と地域社会活動の活動拠点として資材を投じて建設されたもの...

田邊 由紀子

伝統工芸からアートへー未来へ繋げるー「雲母唐長」の取り組み

はじめに 王朝文化を彩る装飾紙、それは平安時代から現在まで受け継がれてきた。 唐紙の伝来は、和紙に彩りをもたらし、その文化は私たちの生活のいたるところに生き...

山岸 幸子

五ふしの草のコミュニティデザイン

Ⅰ.はじめに  五ふしの草は奈良近郊の小規模有機農業の生産者グループである。自らで流通と販売を担い、それを食べ支える消費者と心の通う食料の流れ、つながりを育てて...

大川 浩市

舞洲工場の文化資産を考察する

1. はじめに 大阪市舞洲工場は竣工してから20年が経過する。建設当初から物議を醸し、酷評もされてきた。それは通常の工事費よりも高かったことと、従来の建物のイメ...