近畿

牧野 麻子

石取祭における境界のデザイン

1、はじめに 三重県桑名市では毎年8月の第1土曜、日曜に山鉾屋台行事としてユネスコ無形文化財に指定された「石取祭」という祭礼行事が行われる。太鼓や鉦を打ち鳴らす...

三輪 毅

富嶋神社の秋祭り

1.はじめに 富嶋神社の秋祭りは生まれる前から親しんでいる事から、秋祭りについて考察し紹介する。富嶋神社は兵庫県たつの市苅屋に有り兵庫県の南西の方に位置し瀬戸内...

木村 沙知

城下町三重県松阪市の年中行事、氏郷まつりから見える地域の伝統文化の継承のありかた

1. 基本データと歴史的背景 ・氏郷まつり開催エリアは松坂城趾および城下町である市街地となる(註1)。 ・城跡は国史跡、日本100名城に指定されている。 ・城趾から...

鶴目 敏生

いかなごのくぎ煮 −郷土料理の継承(現在地と今後) −

はじめに 筆者が住む兵庫県神戸市の食文化の一つに「いかなごのくぎ煮」がある(図1)。毎年、春の訪れを知らせてくれる郷土料理であるが、近年、いかなごの漁獲量減少は...

小栗 安都抄

〈文楽〉の文化資産評価と、その伝統保存の公益性

はじめに 飛鳥・奈良時代に傀儡を操る芸能が散楽とともに大陸から我が国に伝わるが、日本固有の信仰とその呪術に〈形代〉を用いる習俗はすでに発生していた(資料1)と...

石村 咲紀子

伝統と現代が交差する日本の”美”京都「櫛まつり」

移り変わりの激しい現代社会で、伝統行事を継続させることは決して簡単なことではない。日本の”美”でもある、伝統と現代の結髪技術を実際に拝見できる、京都...

大島 和也

守口大根―伝統の復活と継承

はじめに 守口市の名産品に「守口大根」という伝統野菜が存在する。しかし私は守口市に30年以上住んでいるが、そんなものは見たことがない。守口大根の存在を知ったのも...

喜多村 剛生

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(KCV)構想にみるアートによる創造的まちづくり   ―企業メセナによる創造経済とソーシャルグッドの実現―

はじめに 近年、まちづくりの手段として、アートを活用する所謂「アートプロジェクト」は全国的にみられるようになった。しかし行政が大きく関わる大規模な芸術祭*1を除...

玉井 康義

古都京都の玄関口「京都駅ビル」がもつ高いデザイン性

はじめに 京都駅ビルとは、国際文化観光都市京都の玄関口として、駅・ホテル・商業施設・文化施設・駐車場・広場を備えたターミナルビルである(1)。京都の伝統的な文化...

佐々木 真理子

聴竹居に見る木造モダニズム

はじめに 京都府乙訓郡大山崎町にある聴竹居は、2017年に建築家が建てた昭和の住宅として、はじめて国の重要文化財に指定された。「聴竹居(旧藤井厚二自邸)は,工学的...