中部

遠藤 佳宏

愛知県田縣神社の豊年祭 ~生殖器崇拝のルーツとは~

はじめに  名古屋市からほど近い愛知県小牧市の田縣(たがた)神社にて「豊年祭」が毎年3月15日に行われる。これは、男性の性器をかたどった大小の男根像とともに宮司や神...

阿部 直樹

岡崎市が生んだ「味噌六太鼓」

1:はじめに  「味噌六太鼓」(図1)とは、岡崎市で製造される「八丁味噌」を仕込む木桶を用いて作られた大太鼓(桶胴太鼓)(図4-1)である。桶胴に用いられる古材は...

北藤 好一

「福井県立恐竜博物館」のデザインは、子供たちにどのように伝える工夫がなされているか

はじめに  福井県立恐竜博物館は、恐竜を中心とした国内最大級の、地質・古生物学の展示研究施設として、2000年7月14日に開館し、今年で20周年を迎えた。恐竜博物館は...

瀧川 紀子

鼓童「アース・セレブレーション」から生まれた “たいこのこども”になれる時間のデザイン

はじめに 人口減少が加速する島で、何ができるだろうか。 その可能性に、光を照らす取り組みがある。日本海に浮かぶ人口53,049人〔1〕の島が、ジャパンガイド2018「訪日...

二瓶 昭博

信州姨捨山ー棚田の景観財の評価と考察

1 はじめに  信州姨捨山の棚田は「田毎の月」と呼ばれ名勝地として知られている。「田毎の月」とは、16世紀後半に山の斜面を地形に沿って階段状に開墾しつくらた水田...

高橋 勤子

地域の文化資産として古墳群で美術展を       ~池田山麓物語・願成寺古墳群美術展を例に~

はじめに 文化庁の調べによれば、全国には約16万基の古墳が確認されている。岐阜県内では5,110基が確認され、そのうち3,973 基が現存する[1]。岐阜県下最大級の群集墳...

花岡 菖

水彩画家丸山晩霞の作風の変化と「荒廃した絵」の再評価

1. 序論;時代背景と基本データ 明治以降,日本に西洋文化が急速に流入した.この時期に活躍した水彩画家丸山晩霞(1867-1942)は西洋文化の影響を受けながら,日本水...

中嶋 克己

伊豆半島ジオパーク「三島が誇る大地の恵」と「富士山からの湧水の恵」

はじめに 三島市を含む伊豆半島は日本の他の地域と異なり、フィリッピン海プレートの上にあり、南の海底火山であった。フィリッピン海プレートは火山活動と土地の隆起に...

大森 照子

「吉田の火祭り」富士講御師によるデザインされた鎮火祭について

はじめに 「吉田の火祭り」は毎年8月26日・27日に山梨県富士吉田市上吉田地区で開催される富士山の鎮火祭で、400年以上続く北口本宮冨士浅間神社(浅間神社)・摂社諏訪...

田中 美由紀

「青柏祭の曳山行事-でか山」持続可能なイベントデザインの考察

はじめに 石川県能登地方は祭りの宝庫と言われている。なかでも「青柏祭の曳山行事 でか山」(以下「でか山」*1と略す)は引手として誰でも参加が可能で春の訪れと共に...