中部
信州上田、塩田平の田園空間を未来へ繋ぐために
はじめに 長野県中央部の上田盆地にある塩田平は、標高450~550メートルの大きな扇状地で、年間平均降水量が約900㎜の全国有数の寡雨地帯である。そのため、新田開発や...
「みる×かんがえる×つたえる鑑賞会」―豊田市美術館 ―繋げる作品ガイドボランティア―
1 作品ガイドボランティア6期として 愛知県の豊田市美術館では、筆者が参加している作品ガイドボランティア(以下:作品ガイド) が活動している。2021年11月20日(土)「み...
越前漆器、その木地ろくろ挽き技術継承の可能性
福井県では現在7品目が伝統的工芸品に指定されているが、越前漆器はその第一号(昭和50年5月指定)であった。近年漆器全体の需要が低迷するなか、特に大きな影響を受...
名古屋っ子はみんな大好き!大須商店街の魅力のヒミツ
はじめに:大須商店街は名古屋市中心部に位置する中区のアーケード商店街であり、若宮大通、伏見通、大須通、南大津通の四つの大通りに囲まれた東西約700m、南北約600mの...
有松の町並みとともに歩んだ世界に誇る絞り技 有松絞り ~江戸情緒のさらなる飛躍~
はじめに 名古屋駅から電車で20分ほどのところにある有松は、重要伝統的建造物群保存地区(資料①)であるとともに伝統産業である有松絞りが有名で、日本遺産 [1] ...
愛知県田縣神社の豊年祭 ~生殖器崇拝のルーツとは~
はじめに 名古屋市からほど近い愛知県小牧市の田縣(たがた)神社にて「豊年祭」が毎年3月15日に行われる。これは、男性の性器をかたどった大小の男根像とともに宮司や神...
岡崎市が生んだ「味噌六太鼓」
1:はじめに 「味噌六太鼓」(図1)とは、岡崎市で製造される「八丁味噌」を仕込む木桶を用いて作られた大太鼓(桶胴太鼓)(図4-1)である。桶胴に用いられる古材は...
「福井県立恐竜博物館」のデザインは、子供たちにどのように伝える工夫がなされているか
はじめに 福井県立恐竜博物館は、恐竜を中心とした国内最大級の、地質・古生物学の展示研究施設として、2000年7月14日に開館し、今年で20周年を迎えた。恐竜博物館は...
鼓童「アース・セレブレーション」から生まれた “たいこのこども”になれる時間のデザイン
はじめに 人口減少が加速する島で、何ができるだろうか。 その可能性に、光を照らす取り組みがある。日本海に浮かぶ人口53,049人〔1〕の島が、ジャパンガイド2018「訪日...
信州姨捨山ー棚田の景観財の評価と考察
1 はじめに 信州姨捨山の棚田は「田毎の月」と呼ばれ名勝地として知られている。「田毎の月」とは、16世紀後半に山の斜面を地形に沿って階段状に開墾しつくらた水田...