中部

岩本 雄

文化資産評価報告書 – 佐渡島・岩首談義所

はじめに 人口減少の加速する地方では小中学校の廃校が増加し、各地で廃校の有効活用方法が模索されている。ここでは、筆者が2013年に立ち寄ったことを契機とし、以来継...

吉兼 有紀子

「伝統武芸、豊田棒の手」-地域住民の願いと共に-

1、はじめに 私の住む豊田市北部には500年も前から存在した「棒の手」という伝統武芸がある。 幼い頃から慣れ親しんでいる「棒の手」が文化資産としてどのように評価で...

眞野 美奈

岡崎の誇り 八丁味噌とカクキュー

私の生まれ育った愛知県には、さまざまな食文化が根付いている。その中でも毎日の料理に欠かせない、愛知県民に最も馴染みがある食材と言えば、「味噌」である。いま、愛...

小林 厚子

日本が誇る伝統文化をつげ櫛で支える「櫛留商店」

Ⅰ.はじめに 近年、樹脂製品で成形の簡単な櫛が多く製造されているにもかかわらず手間のかかるつげの櫛をなぜつくるのか、そして珍重されるのかを考察する。つげ櫛専門店...

髙柳 洋子

ざざんざ織に見る、日本の伝統工芸の現状と対策

1、ざざんざ織について (1)基本データ ざざんざ織は、(有)あかね屋の登録商標であり、初代の平松實が創始した絹織物で、静岡県指定郷土工芸品である。昭和7年に開...

髙木 満

美濃歌舞伎保存会の活動から見る地域芸能、地域社会のこれから

はじめに 地域の芸能として全国各地で伝承されている地歌舞伎、中でも岐阜県東濃地方には30もの保存団体があり活発な活動が行われている。伝統芸能が衰退し、継承するこ...

長田 寛子

富山の食遺産

1.はじめに 富山の鱒寿司は、地元民に愛される郷土料理である。駅弁等で県外でも販売しているが、他県民には駅弁専門店のものが富山の鱒寿司という印象が強く、鱒寿司...

坂井 博一

博物館明治村 歴史的建造物の保存・活用において果たした役割

明治時代の建造物を移設展示公開している野外博物館、博物館明治村(以下明治村と表記する)は、その特徴として明治という時代を限定して建造物を移設収集している代表的...

田中 伸幸

江戸時代、北信濃の文人画僧「雲室」について

<はじめに> 長野県の最北端に位置する飯山市は、江戸時代より城下に寺院が多い仏教の盛んな地域であり、島崎藤村も小説「破戒」の中で「さすが信州第一の仏教の地・...

阿部 有子

富山市岩瀬の景観 回船問屋のあるまちなみ

1:基本データ 富山県富山市岩瀬地区は、富山市中心部から北側へ約9Kmに位置する人口3465人の小さな港町である。 平成24年6月OECD(経済協力開発機構)によって、コンパ...