中部
熱田の杜と歴史的資源を活かして未来へと繋ぐ
地元の人達からは「あつたさん」と呼ばれ、皆さんに慕われる熱田神宮。最近は、コロナ禍の関係で年間の参拝客は減っているが、コロナ禍以前は700万人超えというデーターが...
高岡市の勝興寺—一向一揆の中核から浄土真宗有数の寺となり国宝に至った戦略—
1.本報告の概要 — 基本データ 勝興寺は富山県高岡市伏木にある浄土真宗の寺である。勝興寺の前身は1471年に創設され、戦国時代は一向一揆の中核であった。1584年...
浜松まつりのお囃子について
はじめに 私の住む静岡県浜松市では、毎年5月3日から5日の3日間、浜松まつりが開催される。浜松まつりは、昼の大凧合戦、夜の御殿屋台引き回しの二つの顔を持つ市内最大...
「蒲郡クラシックホテル」歴史ある建築の継承について
1 はじめに 戦前、1930年代の日本は国際観光政策によって外国人観光客を誘致しようと、各地に国際観光ホテルを建設した。当時の日本の技術と資材を結晶させた建築は、所...
塩の道「中馬街道」と「中馬のおひなさん」~過疎観光都市足助の矜持~
はじめに 愛知県では自動車産業を中心とする製造業が1960年前後より地域の経済をリードしてきた。またその影響を強く受け自動車中心の街作りが行われてきた。これを受け...
伝説が守る伝統と景観 ―三保松原―
1. はじめに 全国に数ある羽衣伝説の地のひとつ、三保松原(みほのまつばら)(資料1 以下数字)は富士山の世界遺産登録で俄かに注目を集めたが、その以前より約40年...
碌山美術館 Rokuzan Art Museum -草創期建築群の空間造形とその担い手-
はじめに 北アルプスの麓、安曇野に位置する碌山美術館(資1)は、日本近代彫刻の先駆者とされる彫刻家・荻原守衛(以下、碌山とする)(1879~1910)の現存する彫刻作品15点...
「子ども造形パラダイス」―記憶財産に込められた可能性
はじめに 「子ども造形パラダイス(以下「造パラ」と表記)」は、愛知県豊橋市で開催される、造形作品の野外展示の名称である。多くの豊橋出身者は、小中学生の時に作品...
豊橋市まちなか図書館の優れたデザインと、設備計画策定のプロセスに関する考察
1.はじめに 豊橋市まちなか図書館は愛知県豊橋市の駅前の、複合施設内にある図書館である。この図書館は地域の多目的施設として活用できるよう、地域住民の意見やニー...
日本の古窯・越前焼とその変わらぬ姿勢
はじめに: 日本の中世古窯は数多く発見されているが、現代まで生産が続いているのは「瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前・越前」の日本六古窯と言われる窯である。六古窯と...