中部

高橋 勤子

地域の文化資産として古墳群で美術展を       ~池田山麓物語・願成寺古墳群美術展を例に~

はじめに 文化庁の調べによれば、全国には約16万基の古墳が確認されている。岐阜県内では5,110基が確認され、そのうち3,973 基が現存する[1]。岐阜県下最大級の群集墳...

花岡 菖

水彩画家丸山晩霞の作風の変化と「荒廃した絵」の再評価

1. 序論;時代背景と基本データ 明治以降,日本に西洋文化が急速に流入した.この時期に活躍した水彩画家丸山晩霞(1867-1942)は西洋文化の影響を受けながら,日本水...

中嶋 克己

伊豆半島ジオパーク「三島が誇る大地の恵」と「富士山からの湧水の恵」

はじめに 三島市を含む伊豆半島は日本の他の地域と異なり、フィリッピン海プレートの上にあり、南の海底火山であった。フィリッピン海プレートは火山活動と土地の隆起に...

大森 照子

「吉田の火祭り」富士講御師によるデザインされた鎮火祭について

はじめに 「吉田の火祭り」は毎年8月26日・27日に山梨県富士吉田市上吉田地区で開催される富士山の鎮火祭で、400年以上続く北口本宮冨士浅間神社(浅間神社)・摂社諏訪...

田中 美由紀

「青柏祭の曳山行事-でか山」持続可能なイベントデザインの考察

はじめに 石川県能登地方は祭りの宝庫と言われている。なかでも「青柏祭の曳山行事 でか山」(以下「でか山」*1と略す)は引手として誰でも参加が可能で春の訪れと共に...

今井 由美

郷土の誇り名古屋城本丸御殿の障壁画~400年前の輝きを今に~

1.はじめに 「尾張名古屋は城でもつ」といわれる名古屋城は名古屋市役所や愛知県庁などが存在する官庁街にあり、名古屋のシンボルとして観光客や市民に親しまれている...

本地 亜星

次代に繋ぎたい「名古屋のモザイク壁画がつくる景観」  ~日常空間に溶け込み、彩る 矢橋六郎作品~

■概況 私の生まれ育った街、名古屋は「モザイク壁画の街」と言っても過言ではない 地下街の通路、ビルの外壁やロビーなどに大理石やタイルを使った「モザイク画」が数...

辻 悦子

富士山構成資産「富士山本宮浅間大社」の評価と考察

1:はじめに 「富士山本宮浅間大社(以下浅間大社と略)[写真1]」は、富士山が信仰の対象と芸術の源泉としてユネスコ世界文化遺産に登録され、富士山麓及びその周辺の...

成瀬 友美

徳川家康公の故郷で守り継がれた歴史的眺望「ビスタライン」

ここでは我が街、愛知県岡崎市にある歴史的に価値のある景観の1つ「大樹寺から岡崎城天守への眺望景観」通称ビスタライン(注1)を取り上げることにする。 ビスタライン...

石川 修平

多治見市モザイクタイルミュージアムの取り組みとその展開

1.基本データ(1) 名称 多治見市モザイクタイルミュージアム所在地 岐阜県多治見市笠原町2082番地5 開館 2016年6月4日(多治見市制75周年/多治見、笠...