中部

田中 伸幸

江戸時代、北信濃の文人画僧「雲室」について

<はじめに> 長野県の最北端に位置する飯山市は、江戸時代より城下に寺院が多い仏教の盛んな地域であり、島崎藤村も小説「破戒」の中で「さすが信州第一の仏教の地・...

阿部 有子

富山市岩瀬の景観 回船問屋のあるまちなみ

1:基本データ 富山県富山市岩瀬地区は、富山市中心部から北側へ約9Kmに位置する人口3465人の小さな港町である。 平成24年6月OECD(経済協力開発機構)によって、コンパ...

小林 茜

神話から心和へ『熱田1900年』

「熱田神宮」の所在地は名古屋市熱田区神宮一丁目一番一号である。 熱田神宮は西暦113年に創建された。熱田神宮の創祀は、三種の神器の一つ草薙神剣(くさなぎのみつるぎ...

細川 佳代子

製糸の真実を伝える— 岡谷蚕糸博物館

はじめに 幕末から明治にかけ、日本は海外の技術を移入し「近代国家」への転換を図った。その柱の一つで外貨獲得に大きく貢献した製糸業(1)を牽引したのが、岡谷(長野県岡...

森井 淳

浜松におけるピアノと楽器産業の発展について

1 はじめに 私の住む静岡県浜松市は日本の3大楽器メーカー(ヤマハ株式会社、株式会社河合楽器製作所、ローランド株式会社)が全て集まり、他の中堅楽器メーカーや、...

田中 知世

木曽漆器

1.はじめに 木曽漆器は、長野県松本市、木曽町、塩尻市に伝わる漆器である。1975年、経済産業省により伝統的工芸品に指定された。高地の漆塗りに適した気候、豊富な材...

岡沢 裕子

城下町松代 歴史をつなぐ水のネットワーク

はじめに 松代は真田藩の城下町として発展し武家屋敷や庭園など多くの文化遺産が残されている。江戸時代に整備された水路網は地勢や庭園の借景となる山並みと一体となり...

冨永 健

黒部ダム、その成り立ちと未来

1.はじめに 北アルプスの山中に位置する黒部ダムは水力発電所として広く知られている一方、著名な観光地としても賑わっている。ここではダム建造の経緯から水力発電の利...

伊藤 忍

博物館明治村に託された意匠と伝承について

1.はじめに 博物館明治村に託され保存している歴史的建築物は、日本人にとって、現代社会の原点というべき明治(1868〜1912)という時代に想いを馳せることができる...

田邊 真教

水面を覆う異色建築の歴史と未来 水上ビル(愛知県豊橋市)

Ⅰ 水上ビルとは 愛知県東部、豊橋市は人口約38万の中核市である。鉄道交通の要所である豊橋駅には、JR東海道本線・新幹線・飯田線のほか名古屋鉄道が乗り入れ、豊橋鉄道...