全国

芹田 愛

踊る身体は何を語るのかーフラにおけるエクソフォニー体験と「語る身体」の考察  Hālau Hula O Pili Lani の実演を手がかりに

はじめに 日本語を母語とする私たちがフラを踊るとき、それは単に他国の踊りを学ぶ行為ではない。そこでは言語や文化が接触する 「境界」に身を置く経験が生じている。フ...

濵﨑 宏

自然の竹香る「房州うちわ」伝統的工芸品の今

1.はじめに 自然の竹香る「房州うちわ」伝統的工芸品の今について、その基本データと歴史的背景、国内の他のうちわ産業と比較して特筆される点、積極的に評価する点や...

桑原 義幸

熊野筆にみる伝統工房文化の文化資産的価値と身体性の評価

第1章 基本データと歴史的背景 広島県安芸郡熊野町で作られる熊野筆は、江戸時代後期以来の歴史をもち、農閑期の副業として始まった筆づくりが、原毛選別・穂首づくり...

山内 美知代

地域住民のサードスペースを担うコミュニティーアートの先駆者「イエローレン」の活動

はじめに 東京中目黒駅から徒歩10分強、西郷山公園近くのビルの一室にイエローレンがある。そこで通訳として働いている友人の声かけで2年ほど前にその活動を知った。多数...

工藤 雅樹

ポストトゥルース時代における自由民権資料館の役割

はじめに 東京都町田市の北部にある自由民権資料館は、自由民権運動及び町田の歴史に関する資料の収集、保管、閲覧、常設展示、そして定期的な企画展開催を行っている文...

渡邊 陽介

TABFがもたらした「アートの民主化」

アートは誰のものか   ZINEを含めたアートブックを取り扱う「TOKYO ART BOOK FAIR」(以下、TABF)は、年々規模を拡大している。 ZINEは単なる趣味的な出版...

蔡 欣芸

観光から暮らしの文化を伝える建築へ——新芳春茶行にみる大稻埕の歴史建築再生の評価

はじめに 本稿では、台湾・台北市大稻埕[註1]に位置する歴史的建築「新芳春茶行」[資料1]を取り上げ、建築保存のあり方を、暮らしの文化の再現性と公共施設としての...

田中 賢一

一枚の和紙から生まれる造形文化――「桑名の千羽鶴」の技法と継承

1.はじめに――折紙文化における「桑名の千羽鶴」の位置づけ 折紙は、日本文化を象徴する造形表現の一つとして広く知られている。中でも鶴は、長寿や吉祥の象徴として古...

桑田 さやか

日本唯一のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」 ~万人にひらかれたサードプレイスとしての映画館の在り方~

はじめに 2025年11月に、東京でデフリンピック(1)が開催されていた。デフリンピックに関心を持ち、ろう者における社会との関わり方の歴史について調べていくうちに、ろう...

田畑 直美

「津久井在来大豆」 ――「大豆の会」のつなぐ食文化の伝統継承――

はじめに 本件は、新しいものが加速度的に更新される世の中で、いかに食文化の伝統を継承していくのかという問いを「津久井在来大豆」をめぐる活動に着目して検討するこ...