近畿
内と外が混ざり合う空間「土間シネマ」が生む地域コミュニティ形成の可能性
はじめに 大阪市城東区の蒲生四丁目(通称:ガモヨン)に、築50年以上の自宅に土間をつくり、そこで映画を上映する小さな映画館「土間シネマ」がある(写真1)。住宅地の...
「下町」を軸とした「ほどほど」のまちづくり ― 神戸市 新長田地区
新長田に住んで6年になるが何とも言えない下町的なくらしやすさ:人と人の距離の近さを感じている。特別なことではない、日々の挨拶プラスαであり、道で困っている...
『ぼくらのキョテン、泉北BASE』が作り出す、「不登校児」と「地域」の境界のデザイン
1)はじめに 全国の不登校児童生徒数は2024年度、小中学校合わせて約35.4万人に達し、過去最多を更新した*1。子どもの人数が減り続けている中での12年連続の増加であり...
八尾市にある茅葺屋根の和菓子店「興兵衛桃林堂」―未知の可能性―
はじめに 近鉄大阪線「近鉄八尾駅」から徒歩5分ほどの所に、まだ、いくらか古民家の残る町並みの先に風格のある大きな茅葺屋根の和菓子店興兵衛桃林堂はある[図1]。建...
カバタ文化の価値づけと継承の仕組みに関する研究 ―針江生水の郷委員会の見学・保全活動を事例として―
1:基本データと歴史的背景 本報告書は、滋賀県高島市新旭町針江のカバタ文化と「針江生水の郷委員会」(2004年設立)による見学・保全活動を、地域文化資産の「...
宮水 ― 酒造用地下水の発見と縮小、そして保全の歩み ― 地下水文化資産としての評価 ―
1.基本データと歴史的背景 日本酒の品質は、米・麹・酵母・水という四要素によって構成されるが、その中でも水は発酵の進行や酒質の方向性をの方向性を決める重要な要...
関西・大阪万博にみる伝統の再評価と未来の展望
万国博覧会の歴史 2025年4月13日から同年10月13日まで大阪・夢洲において「日本万国博覧会(略称、大阪・関西万博)」が開催された。開催前から問題提起や議論がなされたが...
万博のレガシー 〜大阪・関西万博にみるコミュニケーションを強く意識したデザイン〜
1.はじめに 国際博覧会条約に則り大阪府大阪市此花区の夢洲で国際博覧会、略称「大阪・関西万博」が2025年に開催された。国際博覧会(以降、「万博」と記す。広義を指...
人形浄瑠璃文楽 -文楽人形の首(かしら)に内包する性根-
人形浄瑠璃文楽(以下、文楽)*1における文楽人形は舞台道具でありながら、舞台上では人形遣いによって芝居を演じる役者となる。文楽人形の「首(かしら)」*2には人間の...
千利休を源流とする堺の茶文化
1.基本データと歴史的背景 千利休(1522–1591)は、安土桃山期を代表する茶人であり、堺の町衆(商人層)を背景に茶の湯を大成させた人物である(註1)。利休は堺...