全国

渋谷 兼樹

「日本橋に空を」 ~何を残し、何を壊し、どのように創るのか~

今、日本橋に行ってみると、重要文化財である日本橋のすぐ真上に首都高速道路(以下、首都高)が覆いかぶさる。橋の装飾は首都高に挟まって、上部は見えない。なんとも不...

稲葉 秀哉

教科センター方式の板橋区立赤塚第二中学校ー地域の文化資産としての価値と展望ー

1. はじめに 板橋区立赤塚第二中学校(以下、赤塚二中)は、アートギャラリーの趣のある美しいデザインの学校である(図1)。その美しさの秘密の一つは、「教科センター...

三宅 正能

産業遺産の再活用における空間・用途・素材の重層性から「デザインのこれから」を考える  ―「大谷資料館」を事例として―

1. はじめに 近年、炭鉱や採石場などの産業遺産を、観光施設や文化拠点として再活用する事例が国内外で見られる。これらの取り組みは、歴史的遺構を保存することにとどま...

横田 航

万博のレガシー 〜大阪・関西万博にみるコミュニケーションを強く意識したデザイン〜

1.はじめに 国際博覧会条約に則り大阪府大阪市此花区の夢洲で国際博覧会、略称「大阪・関西万博」が2025年に開催された。国際博覧会(以降、「万博」と記す。広義を指...

扇 ゆかり

歩くことで生成し続ける文化資産「カミーノ・デ・サンティアゴ」 ―巡礼路における歩行体験のデザイン的考察―

1.基本データと歴史的背景 カミーノ・デ・サンティアゴ(以下、カミーノ)は、スペイン北西部ガリシア州に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を目的地とす...

大竹 俊也

建築空間の創造的な利用について 内之浦宇宙空間観測所 Mロケット組立室

はじめに 鹿児島県大隅半島の東部にある内之浦(肝付町)には、日本初の人工衛星「おおすみ」や小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた内之浦宇宙空間観測所(資1)がある...

齋藤 至都

伝統工芸「宮染め」に共創で新たな価値を創出する~「宇都宮美術館 平成27年度・館外プロジェクト(以下「館プロ」という。)(1) 地域産業とデザイン~宮の注染を拓く~」(2)(以下「宮プロ」という。)

はじめに 「宮プロ」の取組をきっかけに、継続して「宮染め」に新たな価値を創出できるのか。濱田琢司は、文化地理学的考察の中で、「民芸」は「産品の価値を変容させる...

戸口 有美

ライフスタイル型ホテルにおける地域文化とアートを通じた「滞在体験」のデザイン評価 ―松本十帖 、白井屋ホテル、エースホテル京都 (Ace Hotel Kyoto) を事例として

1. はじめに 現代の「ライフスタイル型ホテル」は、単なる宿泊施設を超え、建築、アート、地域文化を統合した一つの「制作物」として進化している。本報告書では、松本十...

湯浅 やよい

高崎市歴史民俗資料館 ~2つの「残したい」に着目して~

1.はじめに 群馬県高崎市上滝町の高崎市歴史民俗資料館(以下、「民俗資料館」と称する)は、かつて群南村の役場の庁舎であった。多くの公共施設が鉄筋コンクリートによ...

小金澤 法子

ペルー・リマのバランコ区における壁画とコミュニティ――対話の場としての壁画――

ペルー・リマのバランコ(Barranco)は、カラフルな壁画(mural)が街並みを彩り、アートの街として国内外から注目を集める。(註1) 壁画は観光振興やコミュニティの活性化な...