神奈川

五十君 拓也

真鶴町「美の基準」の再評価 ― 有機的地域環境を支えるデザインコード ―

はじめに 本報告は、神奈川県真鶴町で1993年に制定された景観制度「美の基準」を対象とし、その特徴と地域環境への影響を分析するとともに、文化資産としての価値を再評...

周 怡

横浜中華街の文化資産と多文化共生 ―比較分析とインタビューから導く日中共生モデルの再評価―

1.はじめに 日本では外国籍住民が増加し、2025年末には在留外国人数が412万5,395人、総人口の約3.35%に達した(※1)。2026年1月には政府が「外国人の受入れと地域共生...

加藤 健一

若葉台団地にみる昭和後期住宅政策に関する考察-転換期に生まれた郊外団地の思想

はじめに 若葉台団地は1970年代に神奈川県住宅供給公社*1が開発した大規模住宅地であり、その背景には戦後から昭和後期にかけての住宅政策と都市計画思想の変化が反映さ...

田畑 直美

「津久井在来大豆」 ――「大豆の会」のつなぐ食文化の伝統継承――

はじめに 本件は、新しいものが加速度的に更新される世の中で、いかに食文化の伝統を継承していくのかという問いを「津久井在来大豆」をめぐる活動に着目して検討するこ...

小澤 啓一

地域寺社におけるコミュニティデザイン支援の可能性について ―《共同体志向》と《内省への支援》を架橋する場としての横須賀市芦名・浄楽寺―

はじめに ― 分断と再接続の時代における「場」のありかた 現代日本社会では、人口減少、地域経済の縮小、家族形態の変容、デジタル化の進展などを背景として、かつて地域...

西田 耕治

鎌倉彫の造形美に宿る日本的精神                  ― 伝統工芸の継承と創造的展開 ―

はじめに 本稿は、神奈川県鎌倉市を代表する伝統工芸・鎌倉彫を文化資産として総合的に評価することを目的とする。鎌倉彫は、中世鎌倉の仏教文化を背景に成立し、木彫と...

渡邉 佳彦

無形民俗文化財・相模人形芝居の保存活動

1. はじめに 相模人形芝居とは、江戸時代中期から続く神奈川県の郷土芸能であり、3人遣い(註1)の人形芝居である。現在は県内に5カ所の人形芝居が存在しているが、そ...

鈴木 智子

相模里神楽垣澤社中 ー古き新しき伝統の伝承と展開についてー

はじめに 「相模里神楽垣澤社中」は、神奈川県厚木市に拠点を置く家元世襲制の神楽社中である。丹沢山地と一級河川の相模川に挟まれ、都心の程近くながらも自然豊かな環...

西野 陽子

『上溝夏祭り』 地域でつくる持続可能な継承のかたち

はじめに 神奈川県相模原市中央区上溝地区で毎年7月に開催される「上溝夏祭り」は江戸時代から続く伝統のある夏祭りである(1)。柳田國男は、祭司と氏子によって行われ...

森川 佳代子

横浜港から世界中に輸出された横浜スカーフ

1.基本データと歴史的背景 基本データ 横浜スカーフは横浜の伝統工芸品である。横浜開港により世界中に輸出されてきた。横浜の地場産業として栄え、最盛期の1976年には...