東北

星野 昌夫

「開運橋のジョニー」の足跡を振り返り、ジャズ喫茶のこれからを考える

はじめに 日本独自の文化であるジャズ喫茶(註1)は、音楽の聴取方法や音源の収集法の変化によって、現在では消えゆく文化遺産などと呼ばれている。しかし近年、若いレ...

酒井 万里子

「大ゴッホ展」は福島で創られた

はじめに 人間の創造的営み全般を扱う芸術教養学科にあって、昨年来の「大ゴッホ展」という美術展【図1】に注目し、その制作的な契機や文化資産としての価値について評...

酒井 勝伸

「津軽・こぎん刺しからみる手仕事の継承」

1.はじめに こぎん刺しとは、青森県津軽地方に伝わる刺し子の一種である。本稿では、こぎん刺しの成り立ちから現代までの継承過程と新たな活用の事例を踏まえ、現代にお...

森川 久美子

米沢織について ~小さくともキラリと光る産地を目指して~

はじめに 米沢織は、山形県南部の置賜地方に位置する米沢市を中心に継承されてきた伝統工芸品である。[資料1] 江戸時代に上杉家の政策のもとで麻織物から絹織物へと...

米田 剛

「見えない建築」が描く地域の未来 ― 安藤忠雄「四季のアーケード」(青森市)のランドマークとしての潜在性と展望 ―

はじめに 青森市の国際芸術センター青森(以下、ACAC)には、世界的建築家・安藤忠雄が設計した「四季のアーケード」がある。ACACへと誘導する回廊であり、市民の芸術...

岩田 奈南子

川俣町の交流会「ペーニャ」を通して、災害後のコミュニティデザインを考える

はじめに 本稿では、災害後という文脈を持ったコミュニティ設計(1)のモデルケースとして、福島県川俣町の交流会「ペーニャ」を取り上げ、文化資産として評価する。さら...

石塚 結

笹巻きの製造技術と文化を次世代へ 〜これからの継承のあり方とは〜

はじめに 山形県の庄内地方にある鶴岡市(註1)は、多様な自然環境に恵まれ、1400年以上の歴史を持つ出羽三山の精進料理、多くの在来作物、祭りや行事に息づく行事食な...

伊藤 郁子

子供たちに音楽のミルクを!24万都市に根付いたクラシック文化 ―山形から世界へ届ける 食と温泉の国のオーケストラ 山形交響楽団―

はじめに 高度成長期の1970年代でも大都市に比べ地方は交通網も情報も文化も大きく遅れていた。そんな時代に東北で初めてプロオーケストラが山形に誕生した意味は大き...

佐藤 明子

対話が醸すひとしずく――自園自醸ワイン紫波の挑戦――

岩手県のほぼ中央部に位置する紫波町(1)に、ワイナリー「自園自醸ワイン紫波(2)」がある。 「自園自醸」とは、町内のぶどうだけを町内で醸造する生産プロセスを示す...

樋浦 奈美

美しい森に佇む「宮城県図書館」-自然風景もデザインの一つとした建築様式について考察する-

1.はじめに 宮城県仙台市泉区にある宮城県図書館は、書物などの史料を後世まで残す役割を担い、原広司氏の設計で1998年に開館した。原氏は「自然の中の図書館」(註1)をコ...