全国
無形民俗文化財・相模人形芝居の保存活動
1. はじめに 相模人形芝居とは、江戸時代中期から続く神奈川県の郷土芸能であり、3人遣い(註1)の人形芝居である。現在は県内に5カ所の人形芝居が存在しているが、そ...
牛久河童文化の歴史、そして未来へ ―「牛久沼河童伝説」から「小川芋銭の河童図」、「うしくかっぱ祭り」まで牛久市民は河童好きー
はじめに 日本の多くの地域に河童伝説があるが、茨城県牛久市も河童伝説のある地域の一つである。牛久市といえば河童といわれるほど、市内のいたるところで河童に関連す...
ヒアシンスハウスと別所沼公園―若き詩人が夢見た週末住宅のある風景―
はじめに 「ガラス窓の向うで 朝が 小鳥とダンスしています お天気のよい青い空」(立原道造 手製詩集『さふらん』より)(註1) 《ヒアシンスハウス》(以下「Hハ...
町中が役者「小鹿野歌舞伎」 歴史が辿った道のり
1 基本データと歴史的背景 昔から秩父へ通ずる主要道は「秩父往還」と総称され様々な人々の行き来があったため文化交流も盛んであった。「江戸の文化の吹きだまり」な...
地域寺院に息づく記録文化ー長徳寺「寒松日暦」とキリシタン救出劇をめぐる物語性について
1. 基本データと歴史的背景 1.1. 寒松日暦(かんしょうにちれき)と龍派禅珠(りゅうはぜんしゅ) 「寒松日暦」は、臨済宗建長寺派の長徳寺(埼玉県川口市)住持で...
ヴェズレー、サント・マリー・マドレーヌ聖堂の柱頭彫刻が語るもの
1.はじめに フランス中部ブルゴーニュ地方のヴェズレーは、周辺を緑に囲まれた小高い丘の上の聖堂(サント・マリー・マドレーヌ聖堂、以下「ヴェズレーの聖堂」と呼ぶ...
制度設計が支える持続可能な芸術祭: バンクーバー・ミューラル・フェスティバルの実践から
はじめに 現代の都市において、アートは美術館を飛び出し、地域活性化を担う役割を持つ。しかし、日本の芸術祭の多くが単発的な「イベント主義」に陥り、持続可能性の課...
異日常の内省空間──「アートリトリート」に見る都市型リトリートの文化資産的価値
はじめに 現代社会では、情報過多と社会の高速化により、個人が静かに自己と向き合う時間を確保することが困難になっている。SNSやリモートワークの普及により、私的空間...
住宅密集地のアール・ブリュット ~アーティストとお母ちゃん~
1.はじめに 大阪市阿倍野区共立通は、古くからの住宅密集地である。その細い路地を進むと、カラフルな「Art」の看板がある教室や開放的なカフェがあり、掲示板には芸術関...