全国

森田 裕子

沖縄「喜如嘉の芭蕉布」継承のかたちー「本物」という概念をデザインするー

はじめに 沖縄の伝統染織「喜如嘉の芭蕉布」(以下「喜芭布」と略す)では、伝統工芸の価値の問い直しがうまくいっているのではないか。柳宗悦著『芭蕉布物語』(註1)...

奥抜 明美

王子狐の行列における文化的価値と今後について

王子狐の行列における文化的価値と今後について 1)基本データと歴史的背景 名称 王子狐の行列 開催場所 東京都北区王子二丁目三十番十四号 装束稲荷神社 東京...

吉田 和美

民俗芸能の伝承に関わる一考察 ―奈良市上深川・八柱神社の神事芸能「題目立」を通して―

昨今の日本社会において頻繁に聞かれる言葉に「絆」「繋がる」などがある。これらの言葉は、人と人のつながりを意味する場面に使われることが多い。これは、翻ってわが国...

勝城 啓之

江戸城内郭 ―人びとを触発し、みちびく日本最大の城郭―

はじめに 江戸時代の城とは、藩の領主が居住し、政をおこなう場所であった。領民は、容易に入ることが許されず、天守や櫓をながめ畏敬の念を抱いて暮らしていた。将軍の...

中澤 篤

二十三夜講と二十三夜塔は「子ども食堂」に通じる

1)序章 私はほぼ毎日夜の散歩を欠かさず行っている。夜の散歩は月が出る時は月を見るのが楽しみである。特に満月の夜は一番の楽しみで、満月の景色を撮ってSNSに投稿を...

石川 眞紀子

『倶利伽羅龍王伝説』にみる新しい伝承のあり方

石川県河北郡にある高野山真言宗別格本山倶利迦羅山不動寺(以下、倶利迦羅不動寺と略)には倶利伽羅龍王伝説の伝承がある。(註1) 2021年4月には倶利伽羅龍王伝説を現代風に...

小島 緩実

蒲郡市で栄えた三河木綿―消えゆく伝統を継承するために

はじめに 愛知県蒲郡市には、「三河木綿」と呼ばれる、美しい縞模様の木綿が存在する。しかし、その存在はあまり知られておらず、蒲郡市に在住している人であっても「名...

堀井 和彦

「大黒様のお歳夜」 山形県庄内地方に残る伝統行事 ~文化の継承~

はじめに 山形県の北部、日本海側に位置する庄内地方に伝わり、毎年12月9日に行われる「大黒様のお歳夜」における伝統行事の文化的価値について考察し、その課題と展望に...

難波 広介

筑波山地方の伝統芸能「ガマの油売り口上」の歴史と伝承

1. はじめに ガマの油売り口上は、茨城県筑波山地方の名物として知られる伝統芸能であり、現在、茨城県つくば市の地域文化財に認定されている。 本稿では、江戸時代に始...

難波 恵子

青森県津軽地方の「こぎん刺し」―農民女性の知恵と工夫が繋ぐもの

はじめに 藍染の麻の野良着に白い木綿糸でびっしりと刺された、緻密で複雑な幾何学模様が特徴の「こぎん刺し」は、青森県津軽地方の一部に伝わる刺し子(刺繡)の一種で...