全国

徳留 浩二郎

ながしま造形美術展 〜40年続く地域固有の芸術が生み出す価値〜

はじめに 鹿児島県の最北端にある長島町には、40年にわたり続けられてきた「ながしま造形美術展(旧あづま造形美術展)」(以下本展)がある。2年に1度開催され入場...

吉田 悦子

石炭産業を起点とした直方市鉄工業界の発展

1.はじめに 日本の鉄工業における文化的資産として「官営八幡製鉄所」(福岡県北九州市)が、平成27年(2015年)世界遺産「明治日本の産業革命遺産」として登録された。...

山内 奈緒美

庶民の街十三をアートで活性化する取り組み

はじめに 大阪梅田から阪急電車で数分。しょんべん横丁やみたらし団子といった安くて旨い食と歓楽街で知られる街・十三で、一枚のアートフェスのポスターを見つけた。こ...

小野寺 真良

アートになる島、ハートのある街 ―― 東京湾ウォーターフロント開発 プレイスメイキングからみる天王洲アイルエリアのまちづくり

はじめに 芸術文化を都市再生の核に据える試みは世界的な潮流となっている。その手法は、大規模な芸術祭による観光振興から、遊休不動産のリノベーション、あるいはコミ...

小原 有加

「楽器の王様」の誕生から今日まで

はじめに 私の趣味は、ピアノを弾くことである。約3年程ほぼピアノに触れていない時期はあったが、4歳から今までずっと続いている、生涯の大切な趣味である。長年毎日の...

鈴木 恵

石水博物館に見る洗練された文化活動の特質とその意義―「亭主七分に客三分」の視座から

はじめに 石水博物館は、他館とは異なる文化的立ち位置で、文化活動を継続している数少ない私立博物館である。「半泥子さんなら、どうするか」という問いを胸に、石水博...

桒原 かおり

世界文化遺産である富士山を、普遍的な価値と芸術的源泉として継承していくために今伝えるべきこととは

はじめに、日本の象徴として君臨する富士山は2013年、「信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録された。(註1)単独峰である富士山の雄大な稜線美の概観は、八...

龍寳 明子

東京ワイナリーがデザインするワインづくりとぶどう畑の未来

はじめに 近年、日本には小規模ワイナリーが数多く誕生している(1)。東京にも、住宅地や商業エリアに醸造所を構える都市型ワイナリー(2)があり、訪ねてみると、立地の珍...

山本 恵吏佳

津奈木町の公共空間におけるアート

1. 熊本県の南西に位置する津奈木町は、水俣市の隣町である。隣町であるため、色濃く水俣の影響を受けている。津奈木町と水俣が、ふところに抱く不知火海は九州本島と天...

菊地 一秀

「さっぽろ天神山アートスタジオ」の可能性 アーティストと市民をつなぐ基盤になり得るか

はじめに 札幌市の芸術文化施設であるさっぽろ天神山アートスタジオ(以下、天神山アートスタジオ)は、2014年のオープン以来、国内外のアーティストが延べ2,866人滞在し...