全国

尾上 貞雄

インテリアを力にした空き家リノベーションによる塩飽本島の賑わい復活 ― 特色あるプロジェクトを核にして身の丈に合ったまちづくり ―

船が本島(ほんじま)泊港に入ると、大勢の人が来島者を待ち受け、賑わっている。2022年開催の瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)は、11月6日に幕を閉じる。瀬戸芸は、「海の復...

津布久 直哉

アートビオトープ那須 水庭 ー環境と建築の可能性についてー

はじめに 今回取り上げる「アートビオトープ那須」にある「水庭(以下、アートビオトープ那須の水庭を「水庭」と略称する)[資料1]」は、世界的建築家・石上純也が設計し...

香月 順子

毎月28日に食す小豆粥 ──失われた行事食のひとつ──

はじめに 「毎月28日に食す小豆粥」を行事食として取り上げる。行事食とは伝統的な祭事や行事、或いは季節の節目に食される特別な料理と食材を指し、無病息災と幸せを...

入江 祥子

「コピティアム」華人がもたらした喫茶文化

はじめに マレーシアは主にマレー系・中華系・インド系で構成されている多民族国家である。そのため食も多岐に渡り、各民族の宗教上の都合により食事の場所が異なって...

水野 誠

陶都文芸復興への架け橋となるか-瀬戸ノベルティ文化保存研究会の活動-

はじめに 「せともの」の語源といわれる愛知県瀬戸市には、ノベルティ(資料1)の興隆期があった。「1960年代には瀬戸のノベルティ・メーカーは300社を越え、全国ノベル...

山口 健

歴史と文化のまち、古河市に根付く「小さな」アートプロジェクト

1990年以降、日本各地で多くのアートプロジェクト(以下AP)が盛んに行われている。本稿では、このようなAPの中から、茨城県古河市を拠点に活動する「a ri A Ru Creationz...

寺田 貴代

チーズとバターから見る、ホエー有効利用からの地域活性化

1.はじめに 那須塩原市は生乳生産本州一のまちとして生乳生産額全国2位を誇る(1)。ランキングトップ10のうち、那須塩原市以外は北海道の自治体であることからも、極め...

橋本 淑子

地中美術館ー究極までに完成された思考体験の場

はじめに 地中美術館は、福武總一郎が構想したベネッセアートサイト直島の心臓にあたるような美術館であり、“Benesse(よく生きる)”を体感する場所として...

飯塚 尭

千葉の小江戸「佐原」の町並み保存活動と、その継続について

1.はじめに 私の居住地の近隣に江戸時代の美しい町並みを再現したかのような地区「佐原」がある[資料1]。旧佐原市である「佐原」は、江戸時代から利根川水運により繁栄...

畑 梅次

京春日「神相撲」が語る千二百年の歴史 ― 薄れてゆく由来 ―

はじめに 京都西山の麓、京都市西京区大原野に鎮座する大原野神社(おおはらのじんじゃ)は「京春日(きょうかすが)」といわれている(資料1)。藤原氏との関わりが深い...