九州
ヨーロッパの街並み~天神地下街の空間造形について~
1.はじめに 福岡市中央区天神は、九州の商業の中心地であり、百貨店や専門店がコンパクトに集中、大都市に比べ徒歩での買い物がしやすい場所である。(1)[資料1] 天...
「福岡市赤煉瓦文化館」の文化資産から考える建築保存
1.はじめに 建築保存とは何か。その問いに対して、古代に造られた建物の保存を主に考えるかもしれないが、令和という時代を迎えて、近現代の建物に焦点をおき、福岡市赤...
春日市小倉の「嫁ごの尻たたき」
Ⅰ はじめに 福岡県春日市は福岡市の南隣りにある。面積は14.15平方キロメートル、近年は福岡市のベッドタウンとして発展し、人口は11万人を超えている。その春日市の小...
福岡市立福岡市美術館、いままでの歩みと、未来への布石
1.はじめに 都心部に近接し水と緑に恵まれた大濠公園の中にあり、福岡城跡、鴻臚館跡を有する舞鶴公園とともに、市民の憩いの場として、歴史、文化、観光の発信拠点とし...
琉球・沖縄における食文化形成の独自性について
1.はじめに 琉球・沖縄では、気候や風土、国家や歴史、民族や宗教等々により多様な食文化が形成・発展している。 そこで本稿では、沖縄本島を中心に琉球國より歴史に...
那覇新都心・おもろまち―都市空間デザインが齎すまちの可能性―
はじめに 12月下旬に著者は、おもろまちに出向いた。 本稿テーマ「那覇新都心・おもろまち」とは、沖縄県の再開発地区・那覇新都心の中心部を形成する新しい街の名称...
有田焼、次の100年をつくる地域ネットワークについて
はじめに 有田は、佐賀県西部に位置する、言わずと知れた焼物の町である。有田焼の歴史は400年に及ぶ。磁器生産が本格化した江戸時代以降、有田千軒と呼ばれる町並みが...
博多湾に浮かぶ島~能古島が市民の憩いの場であり続けるための空間デザインついて
●はじめに 福岡市の海岸線の距離は約60㎞である。その両サイドは外洋の玄界灘に面しているが、博多湾のほとんどは海の中道から続く志賀島と能古島に遮られた内海となって...
半島の突端から伝える「またいちの塩」と塩づくり
1.はじめに 福岡県糸島市、糸島半島の突端に在る「工房とったん」(図1)では、天然塩「またいちの塩」がつくられている。本稿では、「またいちの塩」の展開について、塩と...
文化資産としての長崎くんちの伝統と継承
1.はじめに 「長崎くんち」(以下くんち)は、毎年10月7日~9日の3日間におこなわれる長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭である。くんちでは、「踊町」と呼ばれるその年に...