九州

二村 豊之

国史跡・福岡城址(舞鶴公園) ~郷土愛育む巨城再建と課題~

1.はじめに 現代において城とは地域の郷土愛と歴史のシンボルであり、また石垣、瓦、櫓、堀を含めて日本古来の技術の粋を集めた総合造形芸術であるともいえる。国内外多...

大津 信輔

「佐賀んまちの恵比須さん」 〜江戸時代よりつづく恵比須文化の継続と発展の可能性〜

はじめに 七福神の一柱として知られる恵比須さん。佐賀には商売繁盛の神様である恵比須の石像を祀る風習があり(図1)、佐賀市内だけでも北の山間部から南の有明海近くまで...

照屋 このみ

越境コミュニティの拡大発展を創造する ―デザインの観点からみる「世界のウチナーンチュ大会」―

はじめに 沖縄県は独自の文化を色濃く現代まで伝承してきた地域性〔1〕がある。その要因の一つがコミュニティの形成過程にあると考えられている〔2〕。しかしながら、多...

末村 みゆき

古くて新しい小鹿田焼 -ゆるぎない伝統

1 基本的データと歴史的背景 大分県日田市街の北16㎞の山あいに小鹿田焼の里 源栄町皿山がある。北部九州には文禄・慶長の役で連行された朝鮮人陶工の技術が伝わった...

手嶋 圭吾

糸島生まれの福岡のソウルフード「牧のうどん」

1 はじめに 福岡の名物料理は何かと聞かれたら、とんこつラーメンやもつ鍋などと答える人が多いだろう。その中でもメジャーな存在は「一風堂」や「一蘭」など全国区の有...

大倉 美和

熊本城復興に見るデザイン的意義と問題点

2016年4月14日21時26分、マグニチュード6,5、1日空けて4月16日1時25分、マグニチュード7,3の2回の地震 が熊本地方を襲った。死者272名、建物被害21万棟、県民の約1割が避...

安和 朝彦

沖縄『アトリエ銘苅ベース』からみる民間小劇場の可能性

1.はじめに 筆者が理事を務める『一般社団法人おきなわ芸術文化の箱』(註1)(以降「文化の箱」)が運営する座席数74席の民間小劇場『アトリエ銘苅ベース』(2)(以降...

竹尾 賀子

有田における地場産業のデザインの考察―イタリアのソロメオにみる新しい継続の可能性―

はじめに 佐賀県有田町(以下有田)は泉山磁石場を発見以来、日本磁器発祥の地として400年以上続く人口約1万9,000人のものづくりのまちである。多様で優れた製陶技術を長...

徳留 将樹

作曲ワークショップが示す公共性とシティプロモーションへの有用性

1.基本データと歴史的背景 作曲ワークショップとは筆者主導のもと一般市民を巻き込んだ「まち想い」体験ワークショップである。『第15回京都芸術大学 学生創作研究助成...

吉田 浩乃

銀鏡神楽の伝承について

1. 基本データと歴史的背景 名称:銀鏡神楽 場所:宮崎県西都市銀鏡 銀鏡神社 御祭神:磐長比売命、大山衹命、懐良親王 銀鏡神楽は、宮崎県の米良地方に伝わる宮崎県...