全国

佐々木 文野

円頓寺商店街にみるまちづくりと地域特色の継承

1. はじめに 名古屋駅から北東に徒歩約15分、那古野地区と呼ばれる地区に昭和の情緒が残るこじんまりとしたアーケード商店街が東西に2つ連なっている。円頓寺商店街と円...

堅田 道子

余喜の能登獅子-被災コミュニティの未来をデザインする獅子舞

はじめに 令和6年能登半島地震(1)が石川県にもたらした被害は甚大であり、被災地では復旧と復興の同時進行が求められている。山泰幸は、人々が復興したと実感するソフ...

中村 智絵美

障害福祉×デザインの協働チーム想造楽工――あらゆる属性・枠を超えた協働のデザイン――

1.はじめに 想造楽工(そうぞうがっこう)のプロダクトは、宮島依子がディレクション・デザインをおこない、障害のある人たちが絵の制作を担う。ユーモアのある伸びやか...

井上 能宏

現代における剣舞の存在意義

1.はじめに 剣舞は、日本の伝統芸能の一つでありながら、能や歌舞伎と比べるとその認知度は決して高くない。これは、剣舞の歴史的背景や表現の特性、さらには現代社会...

後藤 宣正

熱田の杜と歴史的資源を活かして未来へと繋ぐ

地元の人達からは「あつたさん」と呼ばれ、皆さんに慕われる熱田神宮。最近は、コロナ禍の関係で年間の参拝客は減っているが、コロナ禍以前は700万人超えというデーターが...

中川 悟志

堺打刃物伝統の技術継承と発展への挑戦

1、はじめに 人類が初めて創り出した包丁の歴史は、アフリカ・タンザニアで発見された約180万年前の打製石器に遡る(註1)。石器包丁は、磨き上げてより鋭利にする技術で...

二宮 千佳

「弥栄神楽座」新しい伝統神楽のデザインと継承

はじめに 福岡県嘉麻市にある射手引神社では、伝統神楽のない地域に新たな伝統神楽をつくるため「弥栄神楽座」(1)を立ち上げ、今年で10周年を迎える。本稿では、神楽創作...

河村 禎二

ゆるやかな都市祭礼を持続させるもの〜雑司が谷鬼子母神御会式の考察〜

はじめに 都市の祭礼には、どのような特質があるのか。稲葉陽二は、村の祭礼と都市祭礼との違いとして、「自発的なつながり」「ほどよい閉鎖性」「定時性」の3点をあげ...

浅井 光太郎

高岡市の勝興寺—一向一揆の中核から浄土真宗有数の寺となり国宝に至った戦略—

1.本報告の概要 — 基本データ 勝興寺は富山県高岡市伏木にある浄土真宗の寺である。勝興寺の前身は1471年に創設され、戦国時代は一向一揆の中核であった。1584年...

小林 和香子

茶の湯と現代教養についての分析 〜リスキリングから見直される茶室空間のリベラルアーツ〜

はじめに 水戸市中央部にある千波湖を眺める偕楽園内に位置する、歴史的建築物の一つである好文亭[1]。水戸藩第九代藩主、徳川斉昭[2]によって設計された武士の風格漂う...