全国

塘 良春

大阪日本民芸館から考える民藝とデザインを継なぐもの。

はじめに 現在居住している地域にある重要な文化施設として注目したのは、1970年度に吹田市の千里丘陵で行われた万国博覧会に出店した日本民藝館(大阪日本民芸館)に...

白樫 佳苗

北海道の木彫りの熊

はじめに かつて多くの家庭の床の間やブラウン管テレビの上に鎮座していた、木彫りの熊。長らく「北海道土産」の代名詞であったが、近年は住宅事情の変化から姿を消し...

松浪 裕子

神社の祭礼行事に差される剣鉾についてー京都に特有の祭具

はじめに 剣鉾は神社の祭礼行事において神輿渡御とともに巡幸する祭鉾だ。神輿を先導した剣鉾が差されることにより、祭りの賑わいから神事の厳粛さへと場が変化する*1。...

中山 義聡

天下の奇祭「古川祭の起し太鼓」 ―祭りと地域愛着より今日的な意義とは―

はじめに 「古川祭の起し太鼓」とは、毎年4月19日の夜に開催される例祭のことである。数百人の晒し(さらし)姿の裸男たちが大太鼓を乗せた櫓を担ぎ、その上に乗った太鼓...

須永 礼子

〝ことほぎ〟を分かち、伝える「細工かまぼこ」 ―富山の食文化と鯛の造形にみる祈り―

はじめに 富山県のかまぼこは、特産品の「巻きかまぼこ」に代表されるように、板が付かないのが特徴である。なかでも鯛を模した「細工かまぼこ」は、婚礼や歳祝(年祝い...

ブラウン 久

根室金刀比羅神社例大祭    -祭りが表現する市民と神との一体感-

はじめに 北海道三大祭り(註1)の一つと言われる根室金刀比羅神社例大祭は、毎年8月の第二金、土、日曜日に開催される。(註2)根室の町はこの3日間祭り一色となる。人...

野一色 里恵

吹田だんじり祭から探る現代の地域コミュニティ形成:伝統行事の継承と市民主導運営の構造

はじめに 大阪市の北側に隣接する吹田市では2022年から「吹田だんじり祭」というだんじりを中心とした祭りが開催されている(1)。この祭りはだんじりを持つ各町会や、地域...

岩田 奈南子

川俣町の交流会「ペーニャ」を通して、災害後のコミュニティデザインを考える

はじめに 本稿では、災害後という文脈を持ったコミュニティ設計(1)のモデルケースとして、福島県川俣町の交流会「ペーニャ」を取り上げ、文化資産として評価する。さら...

越野 景子

品質にこだわるモノづくりが生み出す循環の力 ── 松山油脂の取り組み

はじめに 東京都墨田区に本社のある「松山油脂株式会社」は、社員15人の小さな石けん工場から30年でグループ売上高が100億円を超えたことで、最近多くのメディアに取り上...

清水 みゆき

── 龍ケ崎の「撞舞」──  利根川水系の舟運により栄えた町で継承される伝統芸能

1.基本データ 1-1.はじめに 私が住む茨城県龍ケ崎市では毎年、7月の下旬に上町八坂神社の祇園祭が行われ、その最終日の夕刻に根町の撞舞通りで「撞舞」(つくまい)が披...